マリア・アイランドへ
マリア・アイランドへ
コビトペンギンの観察ツァーから、ビシェノのホリデー・ユニット(電子レンジまである豪華版の自炊宿泊施設)に戻りました。尚ちゃんご自慢のアップルパイやワインで盛り上がったささやかな宴会の後、前後不覚に熟睡。
9月13日。早朝、ようやくあこがれのルリオーストラリアムシクイ(ワライカワセミとならんで、お土産等に必ず出てくるきれいな小鳥)を台所の窓からばっちり見ました。朝日をいっぱいに受けて青い海を見晴らしている宿を後に、本日の目的地であるマリア・アイランド行きのフェリーが出るトリアビューナ(発音あやしい。トライアバナかもしれない)の埠頭をめざしてドライブ。
マリア・アイランドはさしわたし10キロ以上もある大きな島で、19世紀はじめに流刑地として開拓され、後には島の石灰岩を利用したセメント工場が開かれましたが、流刑地も工場も長くは続かず、現在は国立公園としてキャンプや観光に利用されています。「ワラビーの糞を踏まずには歩けない」というのが、既に1回島に来たことがある尚ちゃんの言。固有種の保護増殖を目的として導入されたワラビーやカンガルー、ロウバシガンやタスマニアオグロバンが順調に繁殖しているところ。
日に2往復のフェリーには、大荷物をかこんだ若者グループや、キャンプ支度のご家族を含め、私たちのような軽装日帰り組を中心に20~30人の乗客。自転車を積み込んでいる人もいます。ムナジロウやミナミオオセグロカモメに見送られて海上へ。コシグロペリカン2羽が間近に飛んだのは、このフェリーの出港時だったかな。丘陵地にかかる虹や、上空を帆翔するシロハラウミワシなどに見とれていると、「あの山のベージュ色に見えるの、木材パルプの山。日本への輸出用なんですって」
島に近づくと、オーストラリアシロカツオドリの姿が目立ってきました。ひらけた島の草地が見えます。草地の上に動くものが。羊?




