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カラスにご用心   2015年6月

カラスにご用心   2015年6月


 5月14日の夕方、行徳駅前の西友に行った時のこと。「カラスにご注意ください」との貼り紙を見かけました。さすが駅前のカラス、だいぶ悪さをするんだなあ、と思いながらお目当ての買い物を済ませ、自転車のところに戻ると、なぜか路上に肉屋さんで買ったはずのレバーのパックが落ちている。えーっっ、と荷カゴを見ると、レジ袋が破かれてレバーがいくつか引き出され、フライのパックがずたずた、油揚げまでかじられてる・・・まさか自分が被害に遭うとは思ってもみなかった。どこかで育っているはずのカラスの赤ちゃん、今日は(も?)ごちそうだったねえ。幸いにメインおかず予定の1枚120円也の味噌漬け肉と、もう11歳をこえたハクビシン、おしんお嬢様御用達のチキンカツは無事でした。早くカゴにカバーをとりつけなくちゃ。

 あちこちで鳥たちは子育てまっ最中。おとなりの雨樋で育っていたスズメのヒナたちは昨日か今朝(17日)巣立ちをしたもよう。わが家の賢いワル三毛猫、ふじこが餌運びのスズメを見上げてはニャニャと小さく鳴いていて、はらはらし通しでしたが、今日は静かです。

 ここ1週間ほど、観察舎対岸のカワウのコロニーでは文字通り軒並みどの巣にもヒナが見られていて、ちょっと遠いけれど、お客様にも見ていただくことができます。みるみるうちに大きく育って、あと1ヶ月もすれば繁殖シーズンは終わりかも。巣の数もけっこう多くて繁殖成績はよさそうですが、それだけに反カワウの風当たりが心配。

 もっと直近の心配は「丸浜川のユレモ」です。昨年から新浜鴨場の排水が保護区内に流れるようになりました。栄養が残る淡水が導入されて、排水口近くはいつも魚やサギが集まっています。それはよいのだけど、これまで鴨場から流入していた大容量の排水が入らなくなった丸浜川では、水の動きが減ったため、浮きカスのように漂うユレモ(藍藻類)のかたまりが多量に発生して、ちょうど観察舎のまん前に滞留するのです。昔の肥えダメのような臭気があるし、見た目にもとてもとても悪い!通る方ごとに「汚いですねえ、何とかならないの」と毎日毎日言われっぱなし。 

 観察舎のまん前は餌場で鳥が集まるため、底の軟泥が掘られて水深が30cmくらいあります。すぐ左手(観察舎の玄関前あたり)は導流堤の造成時に堤に置かれた砂や石の重みで底泥が盛り上がり、水深は5㎝程度。アシが生えてほとんど陸地化した部分も多く、ここで水面の幅は10mから2m弱に急に狭くなります。表面を漂うユレモがたまる条件ばかり。目下、ロープでオイルフェンスならぬ「ユレモフェンス」をとりつけたり、底の水を水中ポンプでくみ上げて岸の地表を通して戻したり、いちおう対策を実行中なのだけれど、効果はどうでしょう。

 さて、超超やんちゃ猫、まっくろぷりすけの後釜となった尾なし赤とらの春太は、まるでふつうの子猫になりました。赤猫には珍しく思慮深いタチで、ぽんぽんはずむスーパーボールを捕まえてはくわえて運び、自分で落して遊びます。かけてある洋服をかけのぼってカーテンレールに上がっていたぷりすけに対して、春太はたんすの上でカーテンをひきよせて吊り金具(実際はプラスチック)をひとつひとつ引き抜くというすご技を。退屈するヒマなんて、夢のまた夢。


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