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やっとのことで、引っ越しました。  2009年8月

2009年8月

 やっとのことで、引っ越しました!

 抱えていた報告書類が手を離れ、引っ越しのための片づけに本腰を入れられるようになったのはゴールデンウィーク前ごろ。家じゅうの棚や箱から中身を出しては不用品を処分し、本や資料を関係各位(や好意で受け入れてくださったところ)に送り、いやあ、ほんとうに引っ越しができるのかどうか、自分でもあやぶむような状況が2ヶ月余。引っ越し屋さんにあらかたの家具や荷物を運んでいただいたのが6月13日。この日は猫の移動まではとても手がまわらず、15日夜に達夫さんにお願いして軽トラックで5匹ぜんぶを運びました。

 それから4週間。旧居の片付けとそうじ・猫との格闘+知恵比べ・新居の整備+片付けで、毎日が飛ぶように過ぎています。旧居の観察舎管理人棟はようやく完全な明け渡しが済んで、内装のリフォームを始めてもらっています。

 私がリタイアして他所に住むようになったとは言え、永年の間親しまれていた観察舎管理人棟を無人にはしたくありません。千葉県から市川市への委託内容に含まれていた「常駐の管理者を置く」という項がいつの間にかなくなって、何度もお願いをしたものの、市川市としては住み込みの管理人を置くことに対して否定的な見解。今日明日のうちに「市長への手紙」第2弾をお送りするつもり。

 後任者がどうなるかという最大の懸案がまだ解決せず(それにむろん引っ越しに伴う諸問題ー洗濯機にホースをどうつなぐか、とか。これまで嘉彪に頼りきりでねじ回しなど使ったことがなかったものでーはきりもなくありますが)、当面は「猫との格闘」に明け暮れております。

 もともと蓮尾家猫たちは夜は自由行動で、台所の窓が専用出入口でした。一戸建の家だからおおむね同じようにしたいと思っていたのですが、すぐ裏のお宅から「動物、特に猫が大嫌いで」とのお話が3月にあって、猫の自由時間を2時間に制限する特訓を。猫引っ越し後1週間はほぼ完全に家の中に閉じ込めていたつもりが、たしか3日目に仕事を終えて8時ごろに帰路につくと、聞きなれた鈴の音が。尾無黒白幻の猫こと「ちんちく」が、網戸を破って脱走に成功していたのです。ちんちくはとても小柄なので、格子がはまった窓でもすり抜けられることがわかりました。もともとちんちくは自転車について走るのが大好きなので、誘導してちゃんと新居に戻すことができました。「ちんちく」を皮切りに、猫たちは道路を越えてお向かいのお宅の庭を抜ければ観察舎に続く芝生に出られることを覚え、住み慣れた観察舎まわりに戻るようになりました。出勤時にリュックを持って行き、つかまえて帰宅する日が何日か。今はどの猫も新居と観察舎間の往復を覚えました。幸いにお向かいのお宅では猫通過OK。「私もフェンスを乗り越えて芝生に出たりしてるから、猫さんに文句は言えないわよ」

 「おはようございます」と行き交うみなさんにご挨拶しながらの出勤。いまさらのように、観察舎まわりの緑や水や鳥に感激するようになりました。さっ、今日も一日お仕事がんばるぞーっ。



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― 新着の感想 ―
[一言] 前いた猫たちは、網戸を開けたり破ったりしてよく脱走しました。帰れなくなって、一月以上放浪して、紙のようにうすくなって戻ってきた猫は17歳で死にました。今の猫も出してあげたいけれど出せない。臆…
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