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苗   2012年6月

苗   2012年6月


 あれっ?植えて数日の夕顔の苗がしおれてる。水はちゃんとやったのに。

 大きな白い花を暮れ方に咲かせる夕顔が好きで、毎年植えて種子も実ります。ところが、これまでうまく発芽させられた試しがありません。種皮に針を刺して傷つけ、水をしっかり含ませると芽が動くのだけど、昨年も一昨年も芽が出ずじまい。あきらめて苗を買って植えることにしています。2本とも元気のよさそうな苗だったのに。

 もう一度買ってきました。ところが翌朝には何となく双葉がくたびれた感じ。あわてて苗を掘り上げてみると、まあなんと。まるまるとふとったコガネムシ類の幼虫がいるではありませんか。根っこはもののみごとに食べつくされて茎だけ。これではしおれないはずがない。1本の苗に1匹ずつ、昨日植えたばかりの苗の根もとにもいましたよ。

 大きくて重い植木鉢をやっと運び、ひっくり返して土をぜんぶ新しいものと入れ替え、しつこくまた夕顔の苗を買って植えました。今度こそ!

 もう遅いのではないかとはらはらしながら水に漬けたほんのひとつまみの緑米がすくすく丈夫な苗に育っています。たしか3年前、スズメにほとんど食べつくされ、わずか数粒になってしまったものをバケツで育てて、ひとつかみほどの籾を収穫しました。苗に仕立てていただいて、たぶん2キロくらいは実ったはずが、またまたスズメ刈りにあって、残ったのはコップに2杯ほど。仕立てていただいた苗を3本またバケツで育て、収穫したわずかな緑米。これまで種籾からうまく苗を育てられたためしがなかったのですが、今回は何一つ苦労せず(正確には蒔き時を目前にして籾が行方不明になり、心中焦りまくりでしたが、無事出てきたし)2坪分くらいの苗ができました。あとは田植えを待つばかり。バケツに加えてコンテナでも育ててみようかな。

 見渡すかぎりの新緑。風に吹かれてざわめく青葉を見ると、これが「青嵐」かな、と。今市子の代表漫画「百鬼夜行抄」の名わき役の名です。ナミアゲハに加えてクロアゲハやアオスジアゲハも新緑の中を飛んでいました。遅れていたノイバラやトベラの花も咲きはじめ、藤は見た気もしないうちに花が終わり、クマバチがあちこちで飛んでいます。保護区内ではみなが楽しみにしていたシュレーゲルアオガエルやトウキョウダルマガエルも鳴いているとのこと。今日(5月12日)はひさびさにキアシシギ8羽とヒドリガモ9羽(そのうち1,2羽はものすごくアメリカヒドリ的)が見られ、コアジサシもきれいなダイブを繰り返していました。 

 孫4人・猫5匹・義兄と同居者多数で、閑居や退屈とは縁遠い毎日。猫も孫も義兄も私も1歳年を重ねたんだから、昨年より楽に暮らせるつもり。たぶん。 

 


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