猫とヒナと 2011年8月
2011年8月
ピイピイピイ、ピイピイピイピイ
さっきからしきりに鳴いている声。カルガモのヒナ、それも親からはぐれてひとりぼっちの鳴き方です。やがて声の主が水面に泳ぎ出てきました。きょうだいも親鳥も見当たりません。ヒナは30分あまりも鳴き続け、茂みを出たり入ったりしながら泳いでいましたが、やがて餌場に上がって羽づくろいをはじめました。しばらく前から見られているヒナ7羽の家族にしては小さすぎ。つい3、4日前に親ごと放したヒナ3羽の兄弟にしては大きすぎ。ふ化後2週間ほど、こんな年ごろの家族がいるとは聞いてない。
ふと見ると、餌場近くのものかげに赤茶色の猫がいて、しきりに何かを食べています。うちのウィンク!あわてて石をつかんでかけおりました。ウィンクはきょとんとしています。餌場の魚アラを一切れ失敬したみたい。尻尾をつかんで引きずり上げ、帰りの時間までペットケージに閉じ込めておこうとしたものの、道路に上がったところでむちゃくちゃにひっかかれて逃げられました。
叱られたことだけはわかったらしく、ウィンクは観察舎裏手に引っ込んで、呼ばれると返事だけはしていました。ひとりぼっちのカルガモの子は誰も迎えにこないまま夕方になり、その後の行方はわかっていません。
5猫同居のわが家では、初夏から夏のヒナの時期はひやひや、はらはらの連続。猫の外出時間は暗くなってから何時間かと決めてあるのですが、うまくすりぬけて脱走したり、出たまま帰ってこなかったり。中でもウィンクは片目なので鳥は捕れないだろうと、子猫時代は自由に過ごさせていたため、閉じ込められるのが大嫌い。
もっとやっかいなのは「幻の猫」こと尾無黒白雌の「ちんちく」。もともと地域猫で家猫暮らしに慣れず、他の猫たちとの折り合いも悪い上、体が小さく根性があるので、どんなところからも抜け出すことができます。幸いにちんちくはめったに鳥を狙いませんけれど。
5猫ぜんぶの身柄確保がなかなかできない。しかもこの暑さ。ひんやりした夜の路面でのびのびころがりまわっている姿を見ると、完全室内飼いにも踏み切れず・・・・・・。




