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あわただしすぎる秋   2010年12月

あわただしすぎる秋

 ふと見渡すと、木々の紅葉がずいぶん進んでいました。3か月このかた、あまりにも私事(だけ、ではなかったのですが)にあわただしく追われていて、猛暑の22日が翌日にはいきなり寒くなったお彼岸やら、彼岸花から金木犀、セイタカアワダチソウの黄色からウラギクの美しい藤色の花、続いて種子と、季節の移り変わりに追いつくゆとりがありませんでした。「お仕事ニュース」も、行徳新聞に書かせていただいている「続 新浜だより」もさぼりっぱなし。ま、長い人生にはそういう時もあるさ。とは言え、11月9日に行われた三番瀬再生会議評価委員会の鳥類作業部会、きれいに忘れて、定刻10分後にかかった呼び出しにとんでいって30分遅刻、というのは、言いわけようもなし。きっともう認知症がはじまっているんだ、それに違いないかも。しくしくしく・・・

 9月から10月から11月にかけて、次から次へと小学校の団体利用がありました。ほとんどが3年生の市内見学の一端なのですが、団体が入らない土日はこれまた次から次へと行事また行事。市川駅徒歩5分の「みつばち保険ファーム」で行われた高野史郎さんと佐々木順子さんの(本来は)「二人展」だったところにお誘いを受けて、友の会が「まるでなぐりこみ」の展示。展示スペースいっぱいに大きなアホウドリと小さなカワセミのつばさをベースにして、鳥は飛ぶ、という展示をしたのはいいけれど、かんじんのベースがみごとにはがれ落ち、土台から作り直しという羽目に。

 これはまあ高野さんのおかげで淡々と終えたのですが、10月31日の収穫祭が個人的にはいちばん重かった。おおむね100人規模の行事が今年は300人規模へと拡大。楽しくて評判もよい地域の行事、あまり無理なくこなすにはどうしたらよいか、考えるべき時期なんですね。お天気に文句を言っても仕方ないけど、台風直撃は回避されたものの、当日朝は小雨。とても人出は見込めない、と、本来はいちばん大きくて私には持ち上げられない大なべにぜんぶの鍋から具をとりわけて、おもいきり水ましする予定だったのをとりやめました。結果としては、おつゆがなくて具ばっかり、という苦情まで出て、しかも豚汁はなくなってしまうという不始末。

 ま、終わりよければすべてよし。手賀沼のほとりのJBF’(ジャパン・バード・フェスティバル)も、11月6日の市民祭も、一手引き受けの野長瀬にいさんのおかげで無事終了。明後日締め切りの写真展は順調に力作が集まっているし、12月19日のCCC’(クリスマス・コーモラント・カウント)まで、ちょっとゆとり、かしらん。

 ちなみに、今年は市川に39校ある公立小学校のうち、22校が観察舎を利用されました。生きて飛ぶ野鳥たちに接するこどもたちが大喜びする表情は私たちの財産。おまけにほとんどの生徒さんは故たぬきちのお墓に手を合わせてくれました。死後なお存在感あふれるりっぱな御狸様。

 5粒の種子から育ったわずか2株のみどり米が、わが家の玄関先のバケツにあふれんばかりに育ち、りっぱな実をつけました。購入した緑米の「アクネモチ」よりも開花が2カ月遅れ、禾のあるのも気になるところ。でもNHKで稲は自家受粉というのをやっていたし、きっとこれが保護区の正統派みどり米に違いない・・・そろそろ種籾の収穫時期です。


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