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猛暑のツケ   2010年10月

猛暑のツケ

 台風変じた熱帯性低気圧通過(9月8日)とともに、ようやく秋らしいさわやかな風が吹くようになりました。あまりの蒸し暑さに帰宅時・就寝時・起床時とへたをすると日に3回もお風呂でぬるま湯を浴びる毎日で、さすがにがっくりしていた体が生きかえった心地。

 暑い夏中ずっと、大学からのインターンさんたちや、日曜ごとに上のマゴふたりがボランティアにきたり、そのほか人の出入がとても多く、常勤職ほかのみなさんもたいへんだったり、喜んだり、でした。木曜午後に来て下さった年長さんボランティアの秋本さんはさすがにお疲れになったようで、しばらくお休み。

 今年はセミがとても少なかった気がします。8月末にはほとんど鳴かなくなって、発生時期も短かったようです。秋の虫のほうはそこそこにぎやか。困るのはカネタタキ。わが家の猫の鈴(特に尾無黒白雌の「ちんちく」)とそっくりで、猫鈴なのかカネタタキなのか聞き分けができなくなることがしばしば。聞き取り力が落ちたのか。

 暑さのせいだけではないのでしょうが、西洋朝顔の品種「ヘブンリー・ブルー」が咲き始めたのはようやく一昨日(9月8日)から。思いきり屋根の上で咲いているので、大好きな青空色の花が間近に見られなくて残念。もっと不思議なのはわずか5粒の生残りから育ったたった二株の古代米「緑米」。保護区に植えたのは今年ネット販売で種籾を購入し、岩槻の小川さんのお宅で育てていただいた「アクネモチ」で品種は同じはずなのですが、保護区のほうはとっくに開花してそろそろ穂が垂れてきているというのに、わが家のは株はがっちり大きく育つばかりで一向に穂ばらみの様子がありません。うーん。イチモンジセセリはしっかりついて、葉のあちこちが欠けていますが、なんとも元気。花実なしで青草のまま終わるのかなあ。

 暑さと乾燥がきいたか、初夏のころはあれだけ目立っていたナガサキアゲハやツマグロヒョウモンもこのごろさっぱり見かけません。ナミアゲハがいちばんに目立つのは、こうした陽気に強いということでしょうか。

 9月7日に嘉彪の兄邦弘が行徳総合病院を退院し、初めての同居となりました。月曜から金曜まで毎日1時間ずつ介護ヘルパーさんが来てくださる上、義兄は時間さえかければトイレも起居もひとりでできるので、だいたいほったらかしのままでどうにかなっています。もろもろあって、さすがにうろたえているらしく、5日の日曜夕方に包丁で左手小指を削いでしまい、生まれて初めて休日夜間診療のお世話になりました。もうほとんど痛まないし、あとは皮膚が再生するのを気長に待つだけなのですが、左手小指はキーボードの「A」や「Z」を担当しています。ローマ字入力にはとても不便。

 さて、秋になったことゆえ、マジメにお仕事もしなくっちゃ。猛暑ボケのつけ、こわい。みなさまもどうぞお大切に。


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