異世界にコンビニ爆誕
「おい、金がねぇ」
持ってきたものは、コンビニの制服オンリー。
もちろん金なんぞない。
むしろ日本円なんぞ使えるはずない。
「魔物を倒すと、3ペイル」
掲示板を見ていた田城は言った。
その後、田城は無一文のまま、もちのろん武器がないまま魔物討伐に行った。
「スライムぐらいは倒せるショッ?」
林の中を歩いていると、ゴソゴソと聞こえてきた。
「いたぞ!スライム!」
殴ろうとしたが、余裕で避けられ、フルボッコ。
田城葵、スライムに倒されゲームオーバー。
ー完結ー
「なわけあるかい!」
と冗談は、さておき。
「おいおい、こんなんじゃ金がねーじゃねーかーよ」
なぜかコンビニの制服を肌身離さず持っている田城。
そして、コンビニの制服を見ながら田城はふと気づいた。
「これって・・・俺天才じゃないか?」
田城が思いついたのは、金が稼げないなら、経営。
そう、コンビニをこの世界に作ればいい!
「まず資金からだ」
田城はスライムを倒す前に実は冒険者協会からの冒険者カードを手に入れていた。
「これがあると、金は借りられるんだったかな」
冒険者カードを持って、冒険者協会へ行った。
「どうぞこちら100ペイルです」
「ありがとう」
───よし、これでコンビニできるぞ。
その後も田城は、立地、物件探し。
───よし、ここでいいか。
そこは、街の中。
周りには、家があり、集客も大丈夫。
───次はなにを売るかだが。この世界にはお菓子やカップ麺なんぞ存在しない。
この世界には魔法という物もある。
そう、魔法を活発にらさせる魔法瓶、魔法を弱体化させる魔法瓶。種類は豊富だ。
そして、数日後。
「完成だ!」
ついに、コンビニができたのだ。
まだ店内は空っぽだが、現実とあまり変わりのない店内。
そう、ここで始まるのは、コンビニ店員が異世界でコンビニ店長になるという話である。