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そして少年はまた一歩"最強"へ  作者: 槙 悟
1幕 学園へ
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4話  始まったトレーニング

読みに来てくださりありがとうございます。


ほんとにゆっくり進んでおります。

申し訳ありません。

学園まではもう少しだけかかるかもです。


次の朝、早速アシュルのトレーニングは始まった。

内容としては朝、昼、晩の3つに分かれ、


朝    お父さんとトレーニング、


初日だけは体力作りや筋力増加などの基礎的なトレーニングしか行わなかった。

アールトーとしては武器の恩恵を持っているだけに武器を持った戦闘を教えたかったらしいが昼の恩恵の特訓時まで恩恵使うのか禁止と言われたためできなかった。

一回試しに武器を持とうとしたのだがアシュルが右利きのため右手でしか持てず持とうとしても恩恵の効果により武器が弾かれてしまうという結果だった。さらにはこれも恩恵量を消費するらしく恩恵量が 100 減っていたらしい。ちなみに昨日の夜ご飯でも食器などを持てなかったため左手で作成右手で使用して食べた。その時は恩恵量 50 減っていた。それが人生初の恩恵を使用したことになり、アシュルはそれを気にしていたりいなかったり、、


昼    恩恵のトレーニング


お昼を食べた後、早速アシュルは恩恵を使用することになった。アールトーとアシュリーが見守る中手をかざし自分の中で作ってみたかった武器を思い浮かべる。

左手が光り輝き見る見るうちに武器ができていく。

そしてついに光が弱まり、見えてきたのはアシュルが想像していた鉄でできたロングソードではなく木製の短剣なのだった。


「え?なんで?」


「アシュル、、なんでわざわざ木製なんだ、昨日普通に食器とか作れていたじゃないか」


驚くアシュルを見ながらそうあきれたようにいうアールトー

アールトーとしても綺麗な鉄のロングソードをイメージしていたのだろう。


「わからないよ、、僕だって鉄製のロングソードイメージしたもん」


訳も分からず混乱し始めるアシュル


「あれ、あなた、アシュルが見たことある剣ってうちにある木製の短剣だけでしたっけ?」


黙って2人の話を聞いていたアシュリーがアールトーに質問した。アシュルとしてはその質問がどう言う意味を持つものか分からず首を傾げている。


「あー確かそうだった気がする。確か危ないから木製しか見せなかったよなって、、、もしかしてそういうことか?」


何かを察してアシュリーの顔を見るアールトー


「そうなのかなって私は思うわ。多分だけどね、一回でも見たり触ったりして頭の中ではっきりと想像できないとダメなのかもしれないわね」


「それなら早速試してみよう。今持ってくる」


そう言い残し、家の外にある倉庫に向かうアールトー


ちょっとして、武器をいくつか抱えてアールトーが戻ってきた。鉄やら銅などのロングソード、盾から斧など様々である。


まずは最初にアシュリーの指示に従い、鉄のロングソードを見てから左手で作ってみた。すると案の定鉄のロングソードが出来上がった。

出来上がったロングソードを使ってお父さんと一戦やってみることにした。一戦と言ってもアールトーが防御でアシュルが攻めの形である。

何回か攻撃をしていると何故かロングソードが折れてしまった。


「あれ?おかしいな。ロングソードはそんな簡単には折れないだろ」


ちょっと驚いたように言うアールトー


「そっか、見ただけだとすぐ壊れちゃうわけね」


ふむふむとアシュリーが独り言のように呟いている。

'あーまた始まった' とアールトーは思った。


そう、アシュリーは根からの研究オタクである。

アシュリーの恩恵、「耕種農業」は植物になるのであればなんでも育てられる能力である。10歳から今の今までずっと恩恵を使ってきていることもあり、使える技も多い。その中の1つに品種改良にまつわる力があり。1日の半分は研究をしてるぐらいだ。それでもちゃんと家事とかをやっているので、アールトーは何も言えないでいる。

それに、品種改良が成功したものも多数あり裕福とまでは行かないが余裕のある暮らしができている。


「よし、次はこれを指切らないようによく触ってから作ってみて」


そう言って何故か木製の短剣を渡してきた。


「ん?なんで木製?」


「まあまあいいから木製の方がわかりやすいのよ」


意図がわからないアシュルは首を傾げながらその木製の短剣を感触やら質感、形を触り確かめ、左手で作った。


「作れたわね。ならもう一度アールトーに攻撃!!」


「う、うん、、わかった」


まだ納得がいってないアシュル。それでもアールトーの構えたロングソードに勢いよく木製の剣を振った。


"ガキッン"


「はぁ??」「へぇ??」


2人で同じような驚き方をしながら、アールトーの持っていた鉄のロングソードの方を見ている。そう真っ二つに折れた鉄の剣を。


「なんだよこれ、、俺初めて見たぞ木製の剣が鉄の剣を折るなんて、あはは、、」


苦笑いしながらアールトーが言う。


「折れるとは思わなかったけど、確かにすごい威力だったわね」


やらせたアシュリーですら驚いている。


「やっぱり、、すごいんだな、、この恩恵は。

見て作ることからよく触って作るだけでこんなに差が出るなんて、、お母さん!!やっぱりこの恩恵はすごいんだね!もっと色々試そう!!」


そう言ってアールトーが持ってきた武器を触っては作りをやり始めるアシュル。一回興味が湧くと止まらなくのはアシュリー譲りなんだろうなとちょっと遠い目をしながら見ているアールトーであった。


その後夜ご飯の時間までアシュルは恩恵を使って特訓した。

結果的に今回の昼のトーニングでわかった恩恵の特徴は

・見たことも触ったこともない武器は作れない。

・見ただけだと強度はそこまで強くならない。

・触ったりすると普通のやつよりも強度は強くなる。

・見るだけでも武器自体の知識が深ければ触るものよりも強い武器が作れることがある。基本は、触った時と同じ。

・恩恵量の減りは出来が悪かったり、作れないやつだと100消費。

 うまくできた場合 物質によって多少なりとも違いはあれど、どれも500ぐらいであった。


夜     読書


夜ご飯の後、アシュリーは1冊の分厚い本を持ってきた。

この色々な武器について作り方から扱い方、作られている材料などが書いてある本であった。


「なんでこんな本持ってるの?」


「ほら、それはね、お父さんがね、武器の恩恵だから色々見せたら、それを使って、くれるかなって、実験で、、」


どんどん声が小さくなりながらも説明するアシュリー


(あーお父さんにも色々実験をしようとしてたんだね)


呆れながら黙ってよみ始めるアシュルであった。

4話読んで頂きありがとうございました。


誤字脱字、感想などお待ちしております。

また、よろしくお願いします。

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