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そして少年はまた一歩"最強"へ  作者: 槙 悟
4幕  学年別闘技大会予選 1回戦
33/48

32話  第11試合 ジークvsテレサ

読みにきてくださりありがとうございます。

予選の日がやってきた。


     第11試合  ジークvsテレサ


ジーク……子爵家の三男 クラス編成試験9位

恩恵 「大弓師」弓に天賦の才を持つ。実はジーナとは双子で、兄妹揃ってSクラス入りであった。順位からも分かる通りジークは生まれながら天才と呼ばれていた。小さい頃から弓の才能を開花し恩恵を持っていないにも関わらず、大弓士の恩恵持ちに勝ったことがあった。


テレサ……彼女の家は王族から直接役職をもらった

一族で、特殊な霊気という力をもっている。

この一族に生まれると恩恵は決まって「霊能者」となっていた。ミーナの持つ「霊術師」は命がないものを操る能力なのに対して、テレサの恩恵は相手に取り憑いたり、霊気を使い相手の生力を取ったりなど、相手に直接干渉することができる。だが1回でも触れないといけないため、捕虜の拷問など国の裏の仕事をもらっていた。クラス編成試験は35位。


お互い開始位置につく。


審判から開始の合図がかけられた。


        "始め"


開始と共にテレサはジークの元へ一直線に駆ける。


(ジーナの戦い方から多分また煙を使ってくる。

やられる前に何としても触る!)


ほんの少しでも触れたらこの対人戦では負けることがないテレサは何が何でもという覚悟で突っ込む。


だが、テレサの行動は裏目に出た。


次の瞬間、一直線で向かってくるテレサに5本の矢が、あらゆる方向から飛んできていた。


(うそ、、)


一瞬で後方に後退りながら手に霊気をため、避けられない矢に霊気を当てることで逸らしていく。


霊気とは未だ物理的に解明されていない力で、人には触ることができない。テレサの一族だけは霊気を纏い操るということができた。霊気自体は空気みたいなものだが、密度が空気よりも高いので物体と触れた時にずれが生じる。その現象をテレサが利用し、ジークの矢を逸らしたのだ。


一度は足を止めてしまったテレサだが、疑問におもった。


(煙を発動させるなら今のタイミングでできたはずなんでやらないんだろう、、もしや)


「ジークくんまさか私に手を抜いてるの?煙すら使わなくていいってことなの?」


試合中ながらジークに聞くテレサ。

少し怒ったような口調になっている。


「何を言っているんだ、僕が何故手を抜く必要がある?」


テレサの言っていることがわからないと逆に聞き返すジークに、テレサはさらに怒っていく。


「じゃー何で煙を使ってこないの?ジーナに聞いたけど煙を使うことは弓の戦い方では基本って言ってたよ」


実はジーナとテレサはとても仲良し。学園に入ってからの仲ではあるが毎日一緒に行動しているのだ。


「あージーナか、」


ボソッと呟くと


「少し違う。煙を使うことが基本なのではなくて、矢がどこからくるかを悟られないのが基本なんだ。そしてジーナはこのフィールドでは、矢を悟られないのが無理だと思ったから煙を使ったってこと」


試合中ながらしっかりと答えてあげるジーク。


「それなら尚更じゃん。何で使ってこないの?」


納得がいかないテレサに、


「いや、、僕必要ないんだけどな、、」


ジークは困っていた。真剣な試合中なのに困っていた。なぜなら、何を言ってもテレサにはわかってもらえないから。ジークは生まれながらの弓の天才。

相手に矢の飛んで来る位置がバレてたとしても、問題はないのだ。


実際に、ジークは最大10本までなら一度に放つことができ、角度までも自由自在に操ることができていた。

それを可能にしているのはジークが持っている恩恵の技、それもジークしか持っていない派生技


        "完全支配"


これは恩恵量を消費することで、自分の放つ矢を思い描く通りに飛ばすことができる技。


しかし、この技は他言無用と決められており。

家族しか知らないのだ。


その結果、テレサには矢を隠す必要なんてないしか言えず、未だ怒っているのであった。


仕方なくジークは冷や汗を流しながらも言ってはいけないことを言ってしまう。


「もう本当のことを言ってやる。俺がおかしいのではなくジーナがおかしいんだ。俺などのレベルになったら隠れたりしないで戦えるんだ。だが、ジーナは弱いから、煙を使わないと戦えないんだ。だから、、言いたくなかったんだよ」


そう、ジークは妹を売ったのだ。僕の戦い方が一般的で、ジーナはそれができないから、煙を使ったと嘘を言ったのだ。あたかもそれだけは言ってはいけなかったみたいな言い方で。


先ほどからテレサとジークの会話は2階にまで聞こえている。ジーナがとても震えていた。今にも殺してやるみたいな目でジークを睨んでいる。


ジークは顔を逸らし、テレサはジーナの顔から本当と思い込み、聞いてはいけないことを聞いてしまったと顔が青褪めていく。


「なんか、、ごめんなさい。気を取り直して仕切り直しましょう」


急に大人しくなったテレサはジークに向かって走り出した。


「あー僕はもう生きてる心地がしないよ」


そう言いながらもテレサに向かって矢を放つのだった。




結果的に、テレサはジークの矢によって転ばされ、服ごと地面に矢を刺されたため動くことができなくなり、降参をした。



      第11試合 ジークvsテレサ


         勝者 ジーク


32話読んでいただきありがとうございます。


いやーージーク、見事に妹売りましたね。

試合が終わった後ジークは果たして生きているのか今後に期待ですね。


テレサに関しては霊気とか言っときながら全然使わせてあげられなくてごめんねって思ってます。テレサvsジーナだったら多分一瞬でテレサが勝ってたんですけどね。運命ってわからないものですね。まーやってるの私なんですけど笑笑


誤字脱字、感想、ご指摘などのコメントお待ちしております。未だに一つもコメントがこない、、なんか意地でも貼ってるんですね!そんなにお・は・な・ししたくないないってことなんでふね、、悲しい。


小説フォロー2人も増えました!2人も!とても嬉しいです。名前は出しませんがありがとうございます。


レビュー、小説のフォロー、応援、よかったらしたいってください。よろしくお願いします。


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