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そして少年はまた一歩"最強"へ  作者: 槙 悟
1幕 学園へ
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1話  少年の恩恵は

ここから本編始まります。

よろしくお願いします。

「お母さん、お父さん、早く早くーー」


元気な声で前を走るのが10歳の誕生日を迎え隣村にある鑑定所に向かう途中であるアシュル。

髪の毛は焦げ茶色で、整った顔つきをしている。アシュルの住む村では何かとイケメンとして有名だったり。


「ウフフ アシュルったらそんな急がなくても恩恵は逃げたりしませんよ。」


可愛らしい口調で話すのはお母さんのアシュリー、ロングで焦げ茶色の髪を肩から前に下ろすような髪型をしている。30歳後半ながら20歳に間違えられるぐらい美人である。


「まーいいじゃないかアシュリー、今日はアシュルにとっても家族にとっても特別な日なのだから」


落ち着いた口調で話すのがお父さんのアールトー、

長身でスタイル抜群、顔も超イケメンと近所の奥様方からは超のつく人気ものである。


アシュルが住む村、ホールン村は南大陸の最南端に位置する人口100人程度の村で、鑑定所がなくわざわざ隣の村まで行かないといけないのである。

ちなみに、アシュリーが「耕種農業」の恩恵で植物を栽培する力に長けている恩恵である。農業系の恩恵においては当たりと言える恩恵で、中には耕すだけに長けた恩恵があるようでそれにならないよう親たちは祈るらしい。一方アールトーは「武器」の恩恵であり、物を使った作業に長ける恩恵である。この武器シリーズは一番上の恩恵として「武器師」があり全ての武器に関して適性を持ち戦闘に置い て武器を使うことで力が発揮するという恩恵である。だがアールトーは一般の人よりも使える程度の恩恵であり、戦闘に使うとなるとそこまでの力ではないそうだ。


「そろそろか、アシュル緊張するかい?」

鑑定所が見えてきたためそう口にするアールトー


「うんん、お父さん、楽しみでワクワクしてるよ。

それよりもお母さん大丈夫??僕より緊張してるじゃない、、、」


笑顔で答えながらお母さんを心配するアシュル


「それはそうですよ、アシュル。恩恵によってこれからの将来が決まりますもの。

アシュルももう少し緊張してもいいのですよ??うふふ」


ちょっと緊張して顔が硬いアシュリー


「あ、着いたよお父さん、お母さんどんな恩恵かな??

やっぱり農業系か武器系かな!」


楽しそうに話すアシュル。

その様子を見てアールトーもアシュリーも微笑んでしまう。


鑑定所に着いて次まで来た時、前の恩恵を手に入れた子が親に頭をなでなでされながら落ち込む様子で出てきた。

あまり嬉しくない恩恵だったのだろう、表情が固くなる3人。


そして奥の方から「次の方どうぞ」と聞こえてくる。ついに来たと緊張の表情になる3人。流石のアシュルでもあの子供の顔を見ると心配になったのだろう、下を見始めた、、、そこをお父さんが頭をなでなで。

お母さんは微笑む。それだけで自分がどんな恩恵だろうと悲しいことはないと伝わる。


「よし!行こう」


アシュル達は笑顔で鑑定士がいる部屋へと入って行った。



部屋の入ると特に目立ったものはなくすっきりとしていた。そして部屋の中央部にある机と椅子があり、机には手のひらサイズのプレート、椅子には40歳ぐらいの男が座って待っていた。


「次はアシュル君だね、はじめまして私はこの村で鑑定士として働いているグーゲンだよろしく。

やり方だけどこのプレートに手をかざすからその上からさらに手をかけてねくれるかね。そして手を重ねたら少し手のひらに力を入れてくれ。そしたら私経由でプレートに君の恩恵が刻まれる。

あーそうだまず先にプレートの内容にについて教えるよ。

みんな恩恵だけが書いてあると思ってるけどそうじゃないんだ、プレートには年齢、恩恵、そして恩恵の効果が書かれている。そして最後に書かれているのが恩恵量だ」


「恩恵量??」


初めて聞く言葉に首を傾げるアシュル


「そう、恩恵量だ。恩恵量は人それぞれ違いこれも恩恵と同じくらい大事なものとされている。平均が1000ぐらいで、ごく稀に10000の人とかいる。普通はすごくて5000くらいだ。」


得意げにいうグーゲン


補足すると恩恵量は恩恵を使うことや経験を積むこと、鍛錬することなど様々なことで総量を増やすことができる。そして恩恵量は睡眠をとることです回復ができるとされている。ちなみにアシュリーは25000、アールトーは30000と言ったぐらいだ。

さらに恩恵は使うことにより成長するようになっていて、最初は1つ2つの能力しかないが気づいたら10以上使えるようになってるいる人もいたり。能力の数は増えないが効果の範囲が上がったりする人、使えるものが増えるようになる人など成長の仕方も様々なものになる。


「よしじゃー早速だけどやろうか」



「はい、、」


緊張気味に前に出るアシュル

そして手をかざし力を入れる。

徐々に強くなっていく光、5秒くらい経っただろうか光が収まり鑑定が終わったみたいだ。


「よし終わったならなら確認しようか」


プレートを持ち上げ確認するグーゲン


「え?なんだこれは、、、」


驚いたように声を上げるグーゲン

何かあったのだろうかと心配になるアシュル

アシュリーもアールトーも少し顔が心配そうになる。


「あ、いや申し訳ない少し驚いてしまった。はいこれが君のプレートだこれは君のことを証明するためにも大事なものだから大切に扱うんだよ」


グーゲンは優しくプレートを渡す。


そしてアシュリーとアールトーの方を向き


「すいません。少しここで待っていてもらえますか。

今から国のものを呼んで参りますので」


といい立ち上がるグーゲン

そのまま部屋を出て行ってしまった。


状況が理解できままアシュリーとアールトーが顔を見合わせていると、


「お父さん、お母さんこれなんの恩恵なの?あまり意味がわからないよ、それに恩恵量もこれ絶対間違えてる、」


そう言ってプレートを見せるアシュル

プレートを見ると

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アシュル     10歳

  恩恵     「左手」

         「右手」


恩恵量    100000/100000

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と表記してあった。

読んでいただきありがとうございました。

誤字脱字報告、感想などお待ちしております。

挙げられる時にどんどん上げていきたいと思っているので楽しみにしていてもらえたら嬉しいです。


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