14話 アシュルコレクション
読みにきてくださりありがとうございます。
朝ごはんを食べた後、アシュルは先程の続きから作業を再開した。
(次は持ち手か種類はこの紐を巻いたやつにしよう。紐色は黒にしようでも巻き方も気をつけなくては行けないのか。それに一個だけ俺には気をつけなくてはいけないことがあるが、それはまーどうにかなるな。
よしじゃー次だ。次は部品の種類だな、紐の場合だから種類は3つ、それと鍔かこれも黒い色で行こう。
よし準備はできた、左手頼むぞ、、そう言って恩恵を発動。よしこれも成功だ。うまくできたぞ。
よしあとはもう完成みたいなものだ、鞘だなこれは黒で行こう。左手! よしナイスだ。でもよく考えたら鞘はいらないのか、ストックしちゃうし、でもまーこれがなきゃなんかカッコ悪いよな!ロマンってことにしておこう!
あとはそれぞれ組み合わせて、、鞘に入れてと!
よっしゃ、完成だ!あー名前を考えよう。
黒色で、刀だからまず黒刀だな、次がなんかさっき鬼丸とか書いてあったな。んーき?おに?なんかこの漢字って前にお母さんから教えてもらった文字4文字使いたいよな。よし決めたこれにしよう。
お前の名前は"黒刀 鬼神鬼丸"これだ!)
そうしてアシュルに新しい武器、
"黒刀 鬼神鬼丸"
が加わった!
(おっと、忘れてた。こことここに一般の黒い紐を逆巻きで巻いてっと、よしこれで俺の弱点も克服と!あとはスピードだ、確か抜刀というのが抜く速さで納刀がしまう速さだな。これはこれからずっと練習だな。とりあえず闘技大会まで間に合わせたいな。銃はあんまり生徒に向けるものじゃ無さそうだし)
そして特殊訓練場を使える時間がきた。
「すごい、こんな感じなんだね。私どの辺に居ればいい?」
「んーここだと危ないから2階の客席から見ててほしいかな」
そう言って2階に行くように促すアシュル。
「わかった!!静かに見てるね!」
2階に走って上がっていくリコ
2階に上がったことを確認してアシュルは最初のトレーニングのため、特殊訓練場の設定をいじっていく。そして準備ができたのか訓練場の真ん中へゆっくり歩いていく。
アシュルが真ん中についてから3秒後パンっと明るい機械音がなった。その瞬間壁や天井から目にも止まらぬ速さで何かが飛び出しては消えを繰り返して始める。
それは、時にはアシュルに向かって飛び、時には壁から壁は飛んでいくのもある。リコは飛んでいるとは認識できるが目では追うことができていない様子だった。
だがアシュルはそれが見えているのか避けながら右手をかざす。そうすると右手に出現したのは見たことがない武器。
(何あの武器、見たことがない、、)
驚くことはそれだけでは止まらず、あの対人戦の時に聞こえた大きな音がずっと鳴るようになった。
それもずっとだ
"パンッパンッパンッ"っと鳴り止むことを知らずずっと鳴り続ける。
どのくらい続けてるのだろう。リコの耳もだいぶ大きな音に慣れてきた時、突然音が止まった。と言うよりかは止めたと言っておこう。アシュルは全く息切れすることなくずっと打ち続けていた。そして訓練場自体の性能が追いつけなくなり止まっていた。
「いつもこれどのくらいやってるのーー」
ちょっと大きい音を聴きすぎて耳がおかしくなってるリコは大き過ぎる声でアシュルに聞く。
「こんな早くはなかったけど、学園に来る前は毎日朝から昼までの間ずっとやってたよ」
「そっか、、ところでその武器はなんて言うの??」
「また後ででもいいか??これが終わったら、僕の部屋で全部見せるよ。まだあと3つ残ってるんだ」
「しょうがないなーわかったー約束だよ!」
「はいよーー」
そう言ってまた設定をいじり始めるアシュル。
そして今度は地面から生えた太い木に黒い円が描かれている的が数えられるだけで100以上は出てきた。そして黒い円は描かれている場所も全部ランダムになっていた。
今度は訓練場の端でスタンバイするアシュルは右手から先程とは似ているが似ていない武器を取り出した。
そして走りながら1番近い的に接近し発泡していく。
音はでかく、短くなっていて、ドドパンっと2発同時に出てる様な音がまたひたすら鳴り続くようになった。
それによく見ると黒い円の中だけが綺麗に繰り抜かれているように攻撃していくアシュル。さらにはその攻撃を全力ダッシュで瞬時に行っているためとても人間の、11歳の動きとは思えない。
全部の的を打ち終えた時アシュルはスタートとは反対側にいた。反対側について5秒後には穴が空いた木が再生を開始する。再生しきったと同時に再び駆け始めるアシュル。それを合計10回繰り返したところ、木は再生しなくなった。
アシュルは少し汗を拭くと、再び設定を開始。次は反対の側まで歩いて行く。先程のスタート位置では宙に浮くコインぐらいの大きさの的がもう数えるのがいやになってくる、いやもう集合体恐怖症にすらなりそうなぐらいびっしりと宙に並んでいる。
アシュルはまた右手から今度は前の二つの武器よりも明らかにサイズがでかい武器を使い何かを除き始めた。
そして今までで1番でかい音が鳴り響く。だが1回では終わらずそれがずっとなる。
今度こそは耳がおかしくなると耳を塞ぎ始めるリコ。
アシュルは的を全部打ち終えたらその武器をどこにしまっているかは謎だがまた右手をかざして消す。
「よし、リコもう降りてきていいよ!あとはもう半分も場所使わないし」
汗を拭きながらリコに声をかけるアシュルはそのまま訓練場の設定をまたいじる。すると、真ん中の方に3メートルはあるだろうか大きな岩が1つだけ現れた。
「なんか最後だけすごいシンプルなんだね」
2階から降りてきたリコは言う。
「まーね1回しかやらないしね」
歩きながら右手をかざすアシュル。次の瞬間手に持っていたのは、今まで使っていた武器とは全く異なるリコが知っている武器だった。
「え?もうできてたの?さっきできてないみたいな感じだったのに」
リコの言葉を聞き悪戯っぽく笑うアシュル。
リコの問いかけに答えもせずアシュルは一歩一歩も石に近づいて行く。そしてあと何歩で石につくかなぐらいで止まるアシュル。
「行くぞ鬼丸。お前の力を見せてみろ」
名前を呼び左手で持った鞘から珍しくリコでも目に追えるスピードで抜刀し、石を切り付けるアシュル。何事もなかったかのように、納刀そしてこっちに歩いてくる。
「え?いやまだ何もできてない、、」じゃんって言おうとしたリコは奇跡を目の当たりにする。
そう、3メートルもある石が真っ二つに割れたのだ。
「石を切った???こんなの私の国でも、、いや私見たことないんだけど凄すぎるよアシュル」
もうとても興奮状態で語るリコ!
「ふん!そうだろ!すごいだろ」
自慢げに鼻を鳴らすアシュル
だが喜ぶのもすぐやめ3つほどのパターン化された動きでさっきの刀を素振りし始めるアシュル。
そうして後の6時までの時間を全て素振りに費やすアシュルであった。
トレーニングから帰ってきたアシュルとリコは一旦それぞれの部屋に戻り、アシュルがシャワーを浴びた後に集合した。リコの希望によりアシュルの部屋へ!
「はい、じゃー紹介して。先程出てきた数々の物たちを」
何故か、尋問みたいに始まる武器のお披露目会
「はい、まずは各武器の名前から僕がつけた名前を言って行くね。その後にどのような武器なのか説明するよ。
1回目のトレーニングで使った武器が銃名リボルバーで
僕の相棒であるバイソンです!!
2回目のトレーニングで使ったのは銃名ソードオフショットガンで、名前はエレファン!!
3回目のトレーニングでは、銃名スナイパーライフル
名前はイーグル!
4回目はリコも知ってると思うけど刀で細かく言うと太刀名前は黒刀 鬼神鬼丸だよ!
それぞれ3回目までは弾丸というものを装着して放つ武器となっているんだよ。これはもう殆どの本にするなっていないらしい」
「なんか色々びっくりすることばかりだけど、すごいねほんとにアシュルは」
名前をつけることがよほど辺だったのかそれ以上何も聞いてこなくなったリコは夜ご飯を一緒に食べてから部屋に戻るのであった。
次の日からは先生に許可を取り、訓練場を空いている時は使っていいようにしてもらい、授業が始まる前の日の夜まで、主に鬼丸を早く使いこなせるようにトレーニングするのであった。
14話読んでいただきありがとうございます。
間に合った。よかった、、ですけど、最後の方はエレファン、イーグルの説明を詳しくできなかったので、もう少し武器が増えた時に、改めて武器の性能等を書きたいと思います。
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