11話 リコの戦い
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アシュル対アントレット
勝者 アシュル
[あの時、アシュルは開始の合図と同時に、1発の実弾、1発の木製の弾丸を打っていた。(アントレットとの話の後、立ち位置に行くまでの間で、シリンダーセット、中身を2発実弾、木弾のものを作りバイソンに装着していた。)そしてそれを瞬時に2発打つことで1発分の音のように響かせた。そして実弾はアントレットのフローラに
木弾は腹に当てたのだ]
これがあの一瞬でアシュルが行ったことであった。
試合が終わり観客席に戻ってきたアシュルはリコの隣へやってきて座った。
「おめでとうアシュル!わたしには全然何が起きたかわからないけど、、あはは、」
よくわからないながらも勝ったことはわかるリコから祝福の言葉をもらう。
「うん、ありがとう。いやぁーでも、すこしやりすぎたかな、、流石の僕もやっぱりあれには我慢できなくてさ、、あれが怒るってことなんだね」
答えながら、次の試合を見るべく闘技場へ目を向ける。
次はアシュル的にも注目していた人物である。
そしてグラニルの対戦相手は今現在24位のラーナという女の子だ。金髪で意外と背がでかい?遠くにいるのでよくわからないがそう見える。
ラーナは子爵の家系の3女に当たるとリコから教えてもらうことができた。
(しかしなんでこんなに詳しいんだろうか??)
と思いつつも後で聞いてみよう程度にしか思ってないアシュルであった。
そして第2試合が始まった。開始直後、ラーナが水の攻撃を放つ。それも結構威力がある。一般人が当たったらただでは済まないどころか、生活すらできなくなるだろう。
だがラーナは1発では終わらせずグラニルを近づけさせないと連発して放っていく。
「さすがは貴族だな、あんな攻撃何発もできるなんて」
驚いたように言うアシュル
「何言ってるの?アシュルはもっと打てるじゃん属性の攻撃が打てるとしたら」
「あーそっか、あはは」
2人がそんな会話をしている最中にも試合は続いている。
そしてついにラーナは攻撃を止めた。闘技場中央では土埃が待っている。そんななか何事もないかのように歩いてラーナに近づくグラニルの姿が、そしてチラッとアシュルを見たような仕草の後一瞬でラーナの後ろに出現。そして手刀によう攻撃でラーナを気絶させ、試合は終了した。
「なんか、最後僕のこと見てなかった??」
リコに尋ねるアシュル
「よくわからないけどアシュルのこと意識はしていると思うよ。現在1位なわけだし」
「まーそっか、別にそんな意識されたくはないんだけどな、、」
第2試合
グラニル対ラーナ
勝者 グラニル
そして第3試合、第4試合もラルク、そしてガスが勝利
ラルクは相手と属性攻撃の撃ち合い、物量差で圧勝
ガスは属性攻撃すら殴って破壊、そして術者も殴るで勝っていた。
そして、第5試合
現在5位のフリージア、(侯爵家の生まれで次女。恩恵が治癒の恩恵で最上位、「治癒師」である。戦闘向きではないが最上位なだけに、多少の光属性系の攻撃に加え、結界が張れるのだとか。)
そして対戦相手はリコと書かれていた。
「次はリコじゃないか頑張ってね」
応援するアシュルにリコは
「うわ、フリージアか、、めんどくさいことになりそうね、」
そう呟きながら「あ、ありがとうアシュル行ってくるね」と言って向かっていった。
(時々リコはとても大人みたいな口調、顔をする時がある、いや多分それが巣なのだろう。だとすると、僕にわざわざ合わせてくれてるのかな??それに貴族などについても詳しいし、もしかしたら隠してるけどリコも貴族なのかな??)
と思いながらもアシュルは第5試合に目を向けるのだった。
リコの正体がわかった時には、アシュルはもう、巻き込まれてしまっているのだがそれはまだまだ先の話である。
◆◇◆◇ リコ視点
(まさか相手がフリージアだなんて、あの子治癒師の恩恵のくせに結界も程々に強いのよね、、これは少し本気出さないとダメかもしれない、、それに今はぎりぎりで50位いないに入れてるけど、これからまだわからないし30位ぐらいには入りたいし。よし、頑張るか)
そして、闘技場へ入っていくリコ
審判から一言挨拶するように言われた。
「あなたがどこの誰かは存じませんが、私の糧になっていただきますのでよろしくお願いしますね」
なんか偉そうなことを言ってきたなと思うリコ
「私はあなたのことよく知ってますけど、別にあなたの糧になるために来たわけじゃないから。それに甘く見てると痛い目みるよ」
「ふん、偉そうなこと言うじゃない。今のうちねそう言ってられるのは」
そう言い残し立ち位置に歩いていくフリージア
「なんか腹立つーーやっぱり貴族はどこも同じなのね、」
つぶやきながらリコも立ち位置に向かって歩く
そして審判から開始の合図が出された
"始め"
最初に動いたのはフリージア、頭の上に光で作られた剣が無数に出てくる。そして、リコのところへ飛んでくる。
「何よ、この数。普通に治癒師とかの域超えてるじゃん」
そう言いながらほとんどを避けていくリコ
「へぇーー意外と動きがいいじゃない」
そう言って、さっきよりも数を増やし攻撃すらフリージア
そしてついにリコが体制を崩し、そこめがけ光の剣が飛んでいく
(よし勝った) フリージアは思った。
だが、光の剣があたる瞬間、リコが腰の帯剣を抜くことで防いだ。
(光の剣が消滅した?一応物理攻撃と変わらないと思うですが)
そう、光の剣は光でできているが強度自体は普通の剣より硬いなので光の剣の場合は何かで弾かなくてはなりないのだ。だが、リコは光の剣に剣を当てることにより消滅させている。いや消滅させているように見せていた。
(あの傲慢さならこれ抜かなくてもいけると思ったんだけどな、、でももう抜いちゃったからには勿体ないか、一気に行っちゃおう)
立ち上がったリコは先ほどとは比べ物にならないぐらいの速さでフリージアに向かって走り出した。
(な、なんて速さ、光のけ、、は間に合わない。一旦結界を)
結界を張るフリージア、そしてリコの振るう剣が結界に当たると同時にまたもや消えた。
(なんなのこれさっきから、なんで消滅する、、っていやこれ消滅じゃない、あの剣に吸い込まれているのか)
だが、気付いてももう遅かった。
次の瞬間には後ろを取られたフリージアはそのまま意識を失い倒れる。
審判から試合終了の言葉が響き渡った。
第5試合
フリージア対リコ
勝者 リコ
(ふぅーよかった)
心で呟きながら、闘技場を後にするのだった。
11話読んでいただきありがとうございます。
今回、リコの戦いという回でした。
それとは関係ないですが、なんとなくガスの出番があんまりない感じですね、。セリフというか心の声までも、まだ一言?一言もないかな?って感じですよね。いつかは作ってあげないとって思っているんですけど、脳筋だからな、って感じです。笑
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