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そして少年はまた一歩"最強"へ  作者: 槙 悟
2幕 クラス編成試験
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9話  クラス編成試験

読みに来てくださりありがとうございます。

まずは恩恵量を測る試験から始まった。500人一斉にやるわけではないみたいで、10のグループに分かれることになった。運がいいのかリコとは同じグループ。


さすが王国の学園と言ったところだろう。1グループに10個ずつ恩恵量を測る機会が設置され10人ずつできるようになっていた。


そして全員が測り終わったところで巨大パネルに1位から50位、51位から150位、151位から300位、301位から500位と順に写し出された。多分今の所の点数でのクラス位置なんだろう。


そしてまさかの1位は、、アシュルが取ってしまった。それも圧倒的な差で、、

そして続く2位、3位、4位とグラニル、ラルク、ガス、と並んでいた。余程自信があったのか驚いたような顔をした後、3人とも当たりをキョロキョロし始める。そして周りの目線に誘導される形でアシュルを見て近づいてきた。


最初にやってきたのは、グラニル、


「君か、僕のことを差し置いて1位になった子は。

どこの貴族の生まれただ?僕の知ってる中にはこんなに恩恵量を持っている子はいなかったはずだが、、」


なんてことを口にした。


「まずは自己紹介をしたらどうですか?自分でも何か話しかける時は自己紹介からと教わりましたよ?」


アシュルには王族、貴族とかよく分からないのでだからこそ言ってしまった。


グラニルは少し眉にしわを寄せたがすぐ笑顔を作り、


「いや申し訳ない、僕はグラニルだよろしく」


「こちらこそよろしくね!僕はアシュル。貴族ではないよ。ホールンって言う村から来た」


そこではじめてグラニルの顔が変わった。


「ホールンだって、、あーあの噂は本当だったのか。見たことがない恩恵を手に入れた子がいるって。それもど田舎村のホールンでって聞いて驚いたよ」


遅れて近づいてきた、ラルク、ガスもアシュルの自己紹介を聞いたのだろう少し顔が変わった。


決して口には出さないが、貴族如きが最南端の村から出てきた農民に負けたと言うことを。


グラニルはさらに続ける。


「まーでもその情報は間違っていたみたいだね、アシュル君は恩恵がすごいんじゃなくて恩恵量がすごかったってことだ。ならいいさアシュル君お互い頑張ろうね」


といい元いたところに戻っていった。


アシュルは思った、、、


(なんか勝手に恩恵量だけが凄いことになっちゃったけど、後で大丈夫かな??俺だましたとか言われないかな??こわいんだけど)


っと、、


そして、5位、6位、7位はラルク、ガス以外の侯爵家の者たちが乗っていた。

そしてリコの順位はと言うと49位だった。


「なんだよ人並み以上とかいいながらもちゃんと高いじゃないか」


「いや、そんなことはないと思うんだけどね、、」


と言いながらもリコの恩恵量は25000ぐらいあるので、人並みよりも普通に高い分類に入るだろう。


そうして順位が発表され、次は筆記になった。


筆記の結果的は3ヶ月勉強した結果もあり、満点を取ることができた、だが同じように満点が100人くらい出たことからお分かりだろう。この筆記は結構簡単である?


なので全体順位は100位までは変わらずそのままである。


次はついに最終試験の対人戦がやってきた。


対戦相手は1位から50位、51位から150位、151位から300位、301位から500位の中でランダムに2人選ばれ対戦らしい。それぞれ大きさが違う4つの闘技場でやるようでその中で1番立派な闘技場を使わせてもらえるらしい。


そしてもちろん先頭は1位のアシュルからだ、そして対戦相手は順位18位のアントレットという名の伯爵家の次男だと言う。そして、なぜかそのアントレットはものすごく怖い眼差しでアシュルを睨んでいたのだった。


学園の校長、先生たちが見守る中、これまた学園の先生であろう審判さんが、友情を深めさせるためか一言ずつあいさつをなんて言い出したせいでついにアントレットが口を開いた。


「貴様みたいなやつが1位とは我らもなめられたものだな、無事に帰れるとは思うなよ。この俺の剣フローラでお前に勝ち侯爵家の者たちに見せつけてやるんだからな」


アシュルはなんでこんなことを言われなくてはならないのか分からず首を傾げる。、、何か悪いことをしたのだろうか、


「なんか僕に恨みでもあるの?初対面のはずなんだけど、、、まーいいや正々堂々よろしくお願いします」


「農民風情が生意気な口を、お前らみたいな農民は黙って農家でもしていればいいんだ」


そう言って先ほどの立ち位置に戻ろうとしたアントレットに、


「ちょっと待てよ」


今まで口にしたことがないような口調で言うアシュル。



それは、アシュルがはじめて人に"怒り"を見せた瞬間だった。


「まだ俺のことを馬鹿にするのはいいさ、気にはしないよ。別に君を倒せばわかることだしね。でも別に罪もない農民を馬鹿にするのは許せない。彼らだって必死に生きているんだ。それを生まれたのが農民だからって馬鹿にされる言われない。この感情を怒るって言うのであれば僕は君に怒っているよ。まーそれでも殺さないように弾丸は変えるけど、そのフローラだっけ?それが無事だとはおもわないことだね。じゃー先生?いや審判さんか始めましょう」


そう言ってアシュルはスタスタと立ち位置に着く。


(馬鹿にしやがって、、さっきまでは寸止めとかで降参を言わせようと思ってたけど、少し痛い目見せてやるか。ちょっとぐらい斬り込むぐらいなら後で癒せそうだしな)


全くアシュルの話を聞こうとしないアントレットは後ほど後悔することになる。


そうして2人が立ち位置に立つのを確認して審判が開始の合図を言う。


          "始め"


それと同時にこちらに剣を構え距離を詰めようと加速しようとしたアントレットは、遠くから聞こえる何かの音と共に地面に倒れていた。根本から折れてるフローラと一緒に。


何が起きたか分からなかった審判だが、アントレットが倒れていることからアシュルの勝利を宣言した。


9話読んでいただきありがとうございます。


まだ他の人にはバイソンを見せるわけにはいかないとアシュルに頑張ってもらいました!

あと怒らせてくれたアントレットにも感謝ですね、、、笑

まだまだ学園始まったばかりですのでどうか楽しんでいってもらえたら嬉しいです。


誤字脱字、感想、ご指摘などお待ちしておりますので、是非是非よろしくお願いします!!

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