異世界に行く話
ある暗闇の中にて。妙に暖かい空間の中にひとりの男がいました。
「ここはどこ……一花は……?」
ハイもう分かりますね。そうです十太郎くんです。
《はっはっは。よく来たな我が息子よ》
「えっと誰ですか……お父さん違いますよね……」
《うむよく分らんが我は息子の父なのだ》
「なんでなん?」
そこ大阪弁かよ。
《全知全能の神、ゼウスだからじゃない?》
「ねえもう帰っていい?」
どこに?君は死んだんだよ。
「ふえ~ん…一花~…」
気持ち悪いよ。いや神様もらい泣きすんなよ。
「ゼウスきもい」
《息子ぉ!目上の人に向かってなんという口の利き方を…親の顔がみたいぜ…あ、おやぼくだった。テヘ♪…
顔見なくちゃ。……ああ、やっぱり美しい………》
ホントに神様?
《ああ、それでだな我が息子よ。その一花とやらの居場所がわかったz━━━━━》
「どこですかお父様神様ならさっさと教えろやコラぁ!」
態度の変わりようスゲーなおい。一応神様だぞ?
《ふっふっふ。実はな息子も一花も本質的には死んでなくてだな、一花は地球以外の世界で暮らしている。息子も地球以外の世界ならどこへだって行けるぞ?》
「じゃあ、」
《うむ。我が転生させてやろ━━━━━━━━━━》
「愛しの父上ー!いますぐ!はやく!ひゃあっはあああああああああああああああああああああああ!」
落ち着け!ほらなんか神様が話してるよ。聞いといた方がいいんじゃない?
《━━━━━とまあ、これで説明は終わりだ。楽しめよ?》
あ、終わっちゃった。
「はいっ!行ってまいります父上!」
《よし。じゃあちょっとパンツ脱ぐから待っててね❤》
「……は?」
《実はな~、息子が我のち●こポジションに来たから我の息子だったのさ。オケイ?》
「それを先に言えええええええええええええええええええ!」
だから妙に暖かいのか。
《いってらっしゃーい》
「うう……ひどい目にあった……」
そーだねー。それより前見た方がいいな、うん。
「へ?………は?」
すごく気持ち悪い生き物だね。逃げないと死ぬよ。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「グルルルルゥゥゥゥゥァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
一難去ってまた一難だね。がんばれー。……あれ?
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
走るの速くない?
《うむ我がそういう系の能力を与えた》
あーなるほど。他に何ができるのさ?
《さあな?後のお楽しみってやつだよ》
ふーん。ま、いいけど。
ヒュヒュヒュンッ、どすどすどすッ!
「グギャアアアアアアアアアアアア………ガ…………」
「うぬううううううううううううう………!あれ?」
「そこの者、大丈夫でござるか!」
……………………誰?
その人は日本で言う『忍者』の格好をしていました。
こんにちは!大橋 木乃です。読んでくださった方ありがとうございます。まだまだ続くので楽しんで頂けたら幸いです。Twitterもやっているのでぜひのぞきに来てくださいね。名前はペンネームと一緒なのですぐ見つかると思います。では、また3話で!