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死獣神~死の書~  作者: 天馬光
9/110

転校生は一角獣(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 その凄さは手にした柚らがよくわかっていて、彼女達から礼を述べられた翔馬は、美女から感謝されただけでも作った甲斐があったと喜んでいた。


 しかしその一方で、不満げな表情を浮かべる者がいた。雲雀である。

 龍やペガサスに特殊スーツの類が無いのは、ダメージをほぼ無効化できる術があるため必要無いからまぁよしとしよう。他の仲間達の分が用意されてないのは、技量不足の点から開発を躊躇したんだろうということも容易に想像できる。

 ならば何故、柚と同じように一定以上の技量を持っているが、打たれ弱い自分の分が無いのか。そこが解せなかった。


「おい。翔馬。なんでうちの分が無いん? うちの分も作ってぇな」


「あぁ。わりぃ。それは重々わかってんだが、雲雀ちゃんの分は今、開発中なんだ。朱雀の尾翼に代わる新武器をな」


「って、武器かい!」

 防具ではなく武器と聞き、雲雀は思わずツッコミを入れると、普段から仲が良くない澪から、


「そんなにガッカリしなくていいのでは? 攻撃は最大の防御とも言いますし、その方が雲雀さんらしくていいと思いますよ。ね?」

 と、嫌みったらしい口調で言われ、小バカにするような笑みを向けられた。

 これに雲雀がブチギレないわけがない。喧嘩を売られたと受け取った彼女は殴りかかろうとしたが、いつものごとく龍と未来が間に入り、気持ちを落ち着かせた。


 そんな騒がしい光景が新鮮に見えたのだろう。朋美は嬉しそうに頬を緩ませた。


「気に入ってくれたか? 朋美ちゃん」


「はい。とても個性的で楽しい職場で良かったです。ここならキララや乙女も退屈しなくてすみそうです」

 それを聞いた翔馬は、朋美が死獣神に馴染めている様子にホッとした。

 雲雀の新武器がどんなものなのか乞うご期待です。

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