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死獣神~死の書~  作者: 天馬光
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応龍神撃(2)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 序盤、黒龍は案の定、省略能力を用いた戦法をとってきたが、完全龍人化したことによる龍鱗の強度強化と見切りによって、無効化することに成功。

 純粋な力と力の真っ向勝負となった2人の男の死闘は、過去に類を見ない熾烈なものとなった。


「ふっ、やはり君との戦いはいい。いつもいつも俺の予想を遥かに超えてくる。こんなに心躍る相手は君以外いない。この出会いに感謝さえ覚えるよ」


「そうですか。こっちはいい迷惑です。あなたはいつもいつも僕達の日常を、幸せを、平穏をぶち壊す。ブラック・ナイトのためという名目で、多くの人の命も奪って……あなたと出会わなければよかったと何度思ったことか」


「そう言うな。人殺しはお互い様だろう?」


「わかってます。だから殺し屋として、あなたと決着をつけるんです!」

 そう言うと2人は、ツインドラコスラッシャーと黒龍神腕によるぶつけ合いをやめて、間合いをとり、


「それもそうか。俺も君との戦いを楽しんでいたいが、司令として為すべきこともある。名残惜しいが、ここで終わらせるとしよう」


「ええ。こっちもそのつもりです」

 と、言って、得物を構えた。両者とも次で仕留めるつもりのようだ。


 少しの間があった後、先にしかけてきたのは黒龍だった。意表を突くように投げられたブレードブーメランを、青龍は難なく躱す。


「そんなもの! 今更通用すると……!」


「思っていないさ。牽制だからな」

 悪意のこもった笑みを浮かべた黒龍がそう言う頃には、とっくに青龍の懐に入っていた。

 危険を察知し、咄嗟に回避行動をとろうとするも、その前に平突きの乱れ突きで吹っ飛ばされた青龍は、省略能力によって瞬間的に次々と襲ってくる無数の攻撃を受けて、天高く上げられていく。


「省略能力があればこそできる究極の戦法だ。その身でとくと味わうといい」

 そう言うと黒龍は、青龍を蹴り落としてから、十手を投げ刺し、腕を鉤に引っかける形で地面に磔にした。


「受けろ……極夜」

 そう言った直後、黒龍は自身が扱う全ての武器を投げつけた後、黒龍神腕による無数の斬撃を一瞬の内にくらわせた。


 容赦ない武器の猛攻。黒龍らしさが詰まった必殺技に、黒猫達は青龍の身を案じる。

 かつての黒龍ではできなかった省略能力をフルに使った大技・極夜。

 言うまでもなく黒龍が使う技の中で最大の手数と殺傷能力を誇っております。

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