第1話瞳
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俺は、時間を止める能力を持つ男のことを調べている最中だ。 ネットの掲示板にもこの噂でもちきりである、ある掲示板は、パンクしたという情報も流れている、だが、ほとんど信じていないか、半信半疑でこのことを考えているようだ。
影野
「何とも言えない、僕はこのことを信じることはできない・・・・・なかなかのお言葉だ、こんなに噂が広まっていると調べるにも調べられないな」
影野は、掲示板のコメントを見ている、どう考えてもあり得ない、などというコメントもあった、だが、こんなに広まっていると他社の雑誌もこのことを記事にしているかもしれないと影野は、考えている、つまりこの情報だけをそのまま掲載しても面白くない、なにか誰も知りえない情報がほしい。
影野
「あいつに頼んでみるか・・・・・」
影野は、靴を履いて、外に出た、昨日と変わらず雨が降っている、階段を下りて1階、104号室前にきた
影野
「おーい、いるんだろ、いるなら出て来い」
チャイムが付いていないアパートのため、ノックを何回もする
「なんですか、僕はいまやばい状況なんですから、帰ってください」
ドアを少し開けて、顔だけ見せている。
影野
「そんなこと言うなよ、長い付き合いじゃないか」
「だからやばいんですって」
影野
「なんでお前、右目に眼帯なんかつけているんだ、ものもらいか?」
「だから、やばいんですって、帰ってください」
影野は、無理やりドアを開けて靴を履いたまま、部屋に入ってきた。
影野
「お前・・・・人を殺したのか」
「ちがいます、それは、僕の血です、DNA検査して調べてもらっても結構です」
布団の上には、血がべっとり付いていた、タオルも真っ赤に染まっている。
影野
「確かに、お前に人を殺せるような体力がないからな・・・・お前に頼みたいことがある」
また紹介が遅れたが、こいつの名前は、武倉秀頼、このアパートの管理人をしている。
秀頼
「影野さん、家賃も払えてないのに、いきなり頼みたいことがあるとは、図々しいとはおもっわないのか」
影野
「いや〜今回お前が協力すれば、家賃も帰ってきて、そしておまけも帰ってくる、どうだのっ見る価値はあると思うのだが」
秀頼
「何を調べればいいんですか?」
影野
「時間を止めれる能力を持つ男のことを知っているか?」
秀頼の顔色が変わった。
秀頼
「僕も・・・・僕も止めれますよ、影野さん・・・・」
影野
「嘘を言うな、あほっ俺がそんな嘘に、だまされるとでも思ったか?」
秀頼
「なら、止められなかったら、僕は、あなたの家賃の他水道代も払ってやりますよ、もし影野さんが負けたら・・・・家賃を倍にしてもいいですよね」
自信にあふれている口調、だが、もし本当だったら、俺は借金地獄になることは、間違いない
だが、あいつがうそをついていることを考えるとこれほどのチャンスはないタダでこの部屋に住めるのだから・・・・・
影野
「いいだろう、その挑戦受けてやる」
秀頼
「では、やりますか、僕も昨日の夜、初めて分かったことですからあんまり期待しないでくださいね」
秀頼は、眼帯を外す・・・・紫色?、秀頼の片眼が・・・・紫色、俺は驚きの余り腰を抜かした。
秀頼
「では、止めて見せましょうか」
一瞬、目の前が暗くなる・・・・・。
影野
「何も起こっていないじゃないか」
秀頼
「外を見てください・・・・」
俺は、部屋の窓から外を見た、不思議な光景だ、雨が止まっている、まるでガラス細工を見ているようだ、ずいぶん前に、仮面ライダーカブトを見た時と同じ光景だ。
秀頼
「どうですか、賭けは僕の勝ちですよね?」
影野
「いや、まて、俺は夢を見ているんだ、そうだろう」
秀頼
「夢では、ありません現実です」
俺は、そのまま驚きのあまりに気絶してしまった・・・・・
続く