プロローグ
プロローグ
右目が痛い、ドロドロと目から血が出ている、それをタオルで押さえても血が止まる気配はない、白いタオルが見る見るうちに赤く染まっていく。
血が止まると次にやってくる痛みは想像以上であった、熱い、熱い、着ている服が汗でびっしょり。ぐはっ、口から血を吐く。
痛みがなくなった、体が楽になったようだ、今度は逆に寒い・・・・鏡を見ると右目だけ紫色に・・・・・
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雨が降っている中を傘をささずに、歩いて行く・・・・服が雨で重くなっていく、靴が水浸しで気持ち悪い、まっすぐ続いている一本道車も、通れない道をただ一人で歩いている・・・・
俺は、いつものように、デスクに座ってパソコンに、いろいろと記事を書いている。最近は、面白いネタがないから、こちらとしても事件が起こってもらいたいとここまで思ったことはない。自己紹介がおくれた、俺の名前は、影野 要、フリーのジャーナリストとカメラマンをしている、最近は、本当に平和だ、事件や事故が何一つも起きていない、それは、平和だということだが、俺にとって平和という言葉は、食えないという言葉とむすびつく。
1時間くらい、ネットサーフィンをしていると面白い記事があった。
影野
「時間を止めれる能力を持っている男の情報がほしい、情報提供者には・・・・・100万円もしくは、それ相応の金額を提供します・・・・」
半信半疑だが俺は、明日から、時間が止められる男のことについて調べることにした。
夜10時47分俺は、知り合いの出版社から依頼の電話がかかった、内容は、俺が明日から調べようとしていた、『時間を止める能力のもつ男』についてであった、俺は、まだ払っていない家賃を払うためにその話にのった、それに、この仕事が成功すれば、給料と同時に、100万の金が手に入る、家賃も払えて余分に金が入ってくる、一石二鳥の話だった、そのあと明日の着替えなどを用意して、眠りについた・・・・。
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ずぶ濡れになった状態で、自分の家に入る、すぐに服を脱ぎ捨てシャワーを浴びる、左目につけていた、眼帯を外すと鏡に、紫色の右目がうつる、不気味にすきとおった、瞳、僕は、片目を閉じて、シャワーを浴び続けた・・・・。
シャワーを浴びた後服を着て、いつものように、掲示板を見る。
「止まればいいのに、すべて・・・・」
時計の針が止まった・・・・
続く