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投擲の勇者  作者: 不死身の倫理
プロローグ
6/17

5話 ギルド登録

タイトル通りの回です!

宿を探して歩いてみれば、冒険者ギルドの近くに密集していた。

それならば、と思い、部屋を取ったら冒険者ギルドに行くことにした。


十と数分の後、派手じゃないとこで、部屋も結構清潔、朝晩飯アリで一日5000ガル、結構どころか、超良心的な価格だ。

そんな宿を取ったから、次はギルドだ。

宿を出て歩いて5分、夜中でも明るく、賑わう建物が1つ。

ここが冒険者ギルドだ。

開け放しのドアをくぐれば人の臭いがする。

気持ち、どころか身体さえ悪くなるんじゃないかと思える、しかし、ぐっとこらえて中へ入る。

受付は多くが埋まっていた。

だが、端の方は空いている。

靴の底は、しっかりと研磨された真っ白な石の床を踏んでいる。

のならば、大丈夫、大丈夫大丈夫大丈夫、OK、行ける。

歩いて歩いて、一歩二歩、う…はぁ空気が悪すぎる、もう吐きそう。

堪えて堪えて、歩く。

やっと空いてる受付まで来ると、ずる、とカウンターにうつ伏せに上半身を預ける。


「おい、どうした?」


と、おっさんに声をかけられる。


「気持ちわりーんだよ」

「そういう事じゃねぇ。何の用かって聞いたんだよ」

「ぁあ、そういうことな。ギルド登録だ、ちょっと生活厳しいんでな」

「ああ、んじゃ、早めに済ますか」


俺がカウンターに突っ伏したままだというのに、事務を勧めている。

このおっさん大物感がするな。

言葉を投げかけられる。


「おい」

「何だよ」

「ここに手をおけ。したら、終わりだ」

「ういよ」


なんか、おっさんとのだるい会話にも慣れてきたわ。

おっさんに、手をおけと差し出されたのは、水晶だ。

手を置こうとする。

すると、おっさんに止められた。


「何だよ」


本日二回目の言葉である。


「これ、ギルド登録と、ギルドカード発行で40000ガル必要なの、言うの忘れてたわ」


···························。


「なんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜!」


本日三回目の言葉である。

また、今回は(な)と(よ)にアクセントをおく。


「すまんな。んで、どうすんだ?」

「どっちも頼むよ」


と言って、水晶に手を置いた。

すると、


「お前、変なステータスだな」


と、おっさんが言う。

まさか……………。

ま、こーゆーときは、っと。


「ああ、まーなー」

「お。うい、登録完了。ギルドカードもオーケー。ふい」


おっさんがカードを渡してくる。

受け取って、アイテムボックスに手を突っ込み、銀貨を4枚取り出す。


チャリン


と、カウンターに落とす。


「うい、あんがとよ」

「ああ、こっちこそ。あんたで助かったわ。それじゃ」

「ああ。んじゃな」


緩〜い会話をして、もう軽くなった足を運んで夜の街へ出る。


「飯、貰わなきゃ」


歩く。






ここまで読んでくれて、ありがとうございます!次回はこんなゆるい感じだけでは終わらせない···つもりでいるので!はい!

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