5話 ギルド登録
タイトル通りの回です!
宿を探して歩いてみれば、冒険者ギルドの近くに密集していた。
それならば、と思い、部屋を取ったら冒険者ギルドに行くことにした。
十と数分の後、派手じゃないとこで、部屋も結構清潔、朝晩飯アリで一日5000ガル、結構どころか、超良心的な価格だ。
そんな宿を取ったから、次はギルドだ。
宿を出て歩いて5分、夜中でも明るく、賑わう建物が1つ。
ここが冒険者ギルドだ。
開け放しのドアをくぐれば人の臭いがする。
気持ち、どころか身体さえ悪くなるんじゃないかと思える、しかし、ぐっとこらえて中へ入る。
受付は多くが埋まっていた。
だが、端の方は空いている。
靴の底は、しっかりと研磨された真っ白な石の床を踏んでいる。
のならば、大丈夫、大丈夫大丈夫大丈夫、OK、行ける。
歩いて歩いて、一歩二歩、う…はぁ空気が悪すぎる、もう吐きそう。
堪えて堪えて、歩く。
やっと空いてる受付まで来ると、ずる、とカウンターにうつ伏せに上半身を預ける。
「おい、どうした?」
と、おっさんに声をかけられる。
「気持ちわりーんだよ」
「そういう事じゃねぇ。何の用かって聞いたんだよ」
「ぁあ、そういうことな。ギルド登録だ、ちょっと生活厳しいんでな」
「ああ、んじゃ、早めに済ますか」
俺がカウンターに突っ伏したままだというのに、事務を勧めている。
このおっさん大物感がするな。
言葉を投げかけられる。
「おい」
「何だよ」
「ここに手をおけ。したら、終わりだ」
「ういよ」
なんか、おっさんとのだるい会話にも慣れてきたわ。
おっさんに、手をおけと差し出されたのは、水晶だ。
手を置こうとする。
すると、おっさんに止められた。
「何だよ」
本日二回目の言葉である。
「これ、ギルド登録と、ギルドカード発行で40000ガル必要なの、言うの忘れてたわ」
···························。
「なんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜!」
本日三回目の言葉である。
また、今回は(な)と(よ)にアクセントをおく。
「すまんな。んで、どうすんだ?」
「どっちも頼むよ」
と言って、水晶に手を置いた。
すると、
「お前、変なステータスだな」
と、おっさんが言う。
まさか……………。
ま、こーゆーときは、っと。
「ああ、まーなー」
「お。うい、登録完了。ギルドカードもオーケー。ふい」
おっさんがカードを渡してくる。
受け取って、アイテムボックスに手を突っ込み、銀貨を4枚取り出す。
チャリン
と、カウンターに落とす。
「うい、あんがとよ」
「ああ、こっちこそ。あんたで助かったわ。それじゃ」
「ああ。んじゃな」
緩〜い会話をして、もう軽くなった足を運んで夜の街へ出る。
「飯、貰わなきゃ」
歩く。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます!次回はこんなゆるい感じだけでは終わらせない···つもりでいるので!はい!




