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投擲の勇者  作者: 不死身の倫理
1章
12/17

5話 魔法?使えないって言ったよね?


…………ああ、なんていい空気なんだ、地上って。


あの、一匹目のゴブリンに会ったところで既にテンションだだ下がりで。

しかし、金のためにランクのために、と、それからも五十匹ほどモンスターを屠り、そろそろ帰るかと思うと帰り道が分からなくて途方に暮れて、2階層に着いたあたりでスキル、マッピングができて帰れるようになり。ちなみに、マッピングは魔法適正0で使えなくはならなかった。

もうここに出るまでに、どれだけの血を浴びたか。

服に染み出来たし。

そんなこんなしてたおかげでもう夕方だ。夕陽が綺麗だ。

でも、良かったこともある。

大量の魔石が手に入ったことと、マッピングが上位互換のマップになり、もう地図は用無しになったこと。

ま、儲けものだった。

あとのステータスは、帰ってから確認しよう。

息を鋭く吐いて、赤い世界を、歩き始めた。


※※※※※


一時間後、俺は宿にいた。

ダンジョンからの帰りは行きより俊敏のステータスが高くなってたのか、三十分で門の前にいた。

まあでもそれで、日の沈む頃なので、すぐにギルドで魔石を売ってきた。

結構多く狩ってたらしくて、110個くらいあったかな。それでちょうど10000ガルくらいだったか。


まあ、それはいいんだ。

それよりも、問題なのはステータスだ。


佐藤 進

職業 勇者

HP 6989

MP 10865

体 13753

力 9676

守 10096

速 3527

魔 0

態 7251

スキル

風魔法 Lv1 適正0

投擲 LvMax

千里眼 Lv1

暗視 Lv1

魔法適正0 LvMax

解析 Lv1

アイテムボックス Lv1

既知地転移 Lv1 適正0


という感じ。

問題なのはスキルの方で。

もう見るのも嫌なのだけど、適正0なのに魔法が入ってる。

風魔法。それと既知地転移。

前者は文字通り風を起こす魔法。風が気持ちいいなーとか言っていたことが原因だと思う。

後者も文字通りって感じで、行ったことのある場所へ転移できる。せっかく2階層まで来たのに、ちょっと名残惜しいかも…。とか思ってたのが原因と思われる。

………使えないのにスキル項目に入れるって酷くないか?

据え膳食えないってやつだよ。

もう軽いイジメだよ、これ。

まあいいさ。あいつらに比べればマシってものだし。

このくらいでめげちゃいられない。


それより、復讐はどうしようかな。

ただ殺すだけじゃつまらない。

多分今戦おうと余裕で勝ててしまうのだろうが、それは違うだろう。

あいつらがこの世界に馴染んで、もっとあいつらと俺との力の差が広がった時が狙い目だろう。

そのほうが苦しむだろうからな。

あと、あいつら苦しめて殺しても、それで俺が罪人になって苦しむんじゃ、それはそれであいつらのせいで苦しむっていうことになるんだから、意味がない。

まあ、あいつらを殺す大義名分かなんかを用意して、復讐を決行しても崩れない居場所があって初めての、復讐完了か。


復讐のことを考え、少し高揚しながらも、夕飯を貰い、体を拭いて、寝た。


読んでくれてありがとう!

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