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投擲の勇者  作者: 不死身の倫理
プロローグ
1/17

1話 異世界召喚

初めての投稿です。よろしくお願いします。

誤字修正しました。


投擲とは、モノを投げて敵にダメージを与えるスキルである。

普通であれば戦闘中に武器が壊れたとか、そういったピンチでなければ使わない。というかむしろそんな状況ですら、体術の方が良いと思われがちな『ゴミスキル』だ。

何故こんな事を語っているのか。

それは、今日の昼間に原因がある。


※※※※※


4限の授業で皆が怠そうにしている。

担任による国語の授業だった。

この担任、女教師で年の割にエロい体をしている。それを見ながらてきとーに授業を受けていると、目の前が突然に、白く光った。


11:46 この教室から生徒、担任教師を含め、36人が消えていた。


※※※※※


視界が戻ると、そこに広がっていたのは、クラスメイトの背中、石造りの壁、高級そうな絨毯、ファンタジーものの物語でしか見ないような、鎧を着けた兵士達、そんな訳のわからぬ視界の中に、しかしもっと目立つもの。きらびやかな衣装に身を包み、おかしい位に派手な装飾をした椅子に座った……………………オッサンだった。


※※※※※


それから先は、なんか、オッサンがよく来てくれたな…とか言い出し、自分は王である。とか狂った自己紹介をしてくれて、ああ、これが異世界召喚か、と、感慨深く思った。

んで、定番の、魔王を倒して欲しい的な願い。

そしてここから、またも定番であり、お待ちかねの、ステータス確認であった。

まあ、普通の人であれば、


職業 農夫

HP 50

MP 10

体 32

力 13

守 7

速 8

魔 10

態 3

スキル なし


といった感じだが、

ウチのクラスの最強くんは、


橘 成弥(なるや)

職業 勇者

HP 780

MP 500

体 275

力 300

守 147

速 133

魔 234

態 173

スキル 

聖剣顕現 Lv1

全属性耐性 Lv1

全属性付与 Lv1

火魔法 Lv1 

水魔法 Lv1

雷魔法 Lv1

風魔法 Lv1

土魔法 Lv1

光魔法 Lv1

闇魔法 Lv1

剣術 Lv1

才能開花 Lv1

幸運 Lv1

大成 Lv1

速成 Lv1

解析 Lv1

アイテムボックス Lv1


と、こんな感じ。

それでだ、こいつには及ばなくとも、皆一様に、ステータスが高い。

こんな中では、普通、期待してしまうだろう。

そして、俺も計ってもらったんだ。

そしたらよ、


佐藤 (しん)

職業 勇者

HP 43

MP 20

体 18

力 13

守 2

速 21

魔 0

態 15

スキル 

投擲 LvMax

魔法適性0 LvMax

解析 Lv1

アイテムボックス Lv1




愕然とした。




数秒後、クラスメイトからの、嘲笑や冷笑。王族共からの蔑視。

対象は、もちろん俺。

ここまで嫌な気分になるのは、初めてかも知れなかった。

嘔吐した。真っ赤できれいな絨毯を、俺の今日の朝食が汚した。

泣きそうになったけれど、それはやめておいた。……もう、体から水分出してるからね!


※※※※※


……そして、俺は明日、金貨一枚を渡され、追い出されることになった。先生は、それは流石に可哀想だろう、と、止めてくれたけど、結局は買収された。金貨五枚で。

…………ねぇ、俺に渡す額より多いってどういう事なのそれ、ねぇねぇ。

…………………………………………。

思い出す度に、胸糞悪くなる。何なんだあいつらは、本当に。

殺したくなってくる。

っつーか、どいつもこいつも、酷いものだな。……人って、信用出来ねえなぁ。

そう言えば、歓迎パーティーなんて、やってるらしいな。……行く気にもならない。

…………考えれば考えるほどに、嫌になってくるな。

もう、いいや。

寝よう。



ここまで読んでくださってありがとうございます。不定期投稿ですが、よろしくです。

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