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1、姉ちゃん

 俺は重度のシスコンだ。

 これは、自他ともに認める俺の個性である。

 中学三年生の時、深夜に姉ちゃんに布団に侵入して既成事実を作ろうとして以来、姉ちゃんと隔離される生活を送ってきたが俺も今年で26歳。

 総合格闘技のチャンピオンにもなったし、姉ちゃんを養えるだけの収入もある。

 そろそろ姉ちゃんと一線越えたいと思う。


「やった。やっとできたわ。タイムマシンができたのよ」


 久しぶりに会った姉ちゃんは、白衣にぐるぐる眼鏡の変な人マッドサイエンティストに変わっていた。


「ね、姉ちゃん?」


 俺は姉ちゃんに告白するために、白いタキシードに赤いバラと指輪を用意してたわけだが、姉ちゃんの雰囲気に気圧されて、なんか浮いてる感でいっぱいだ。


「ああ、太郎。ひさしぶりじゃない。逢いたかったのよ」


 うふふ、と笑う姉ちゃんが少し怖い。

 腰まで伸びた長い黒髪に豊満な胸。

 くびれた腰は、今にも折れそうだ。

 27歳と2カ月と3日。女としては、そこそこ行き遅れてるはずなのに、それを思わせないぴちぴちのお肌、俺は股間にテントを張る。

 今から行う告白に成功すれば、すぐに姉ちゃんは俺のものになるんだと思うとそれもしょうがないだろう。

 断られる? そんな選択肢などない。そうなりそうなら俺の口で姉ちゃんの口を塞げばいいだけだ。そして、うん、と言わせてやる。

 そのために練習したサクランボの茎を口の中で結ぶあれ。

 はぁはぁ……興奮する。


「太郎どうしたの? 鼻息荒いわよ? それより聞いて、遂にタイムマシンが完成したのよ」


「ね、姉ちゃん俺……」


 と、俺に何かを差し出す姉ちゃん。

 試験官に入っているのは、練乳を思わせる白濁液。

 そして一言。


「飲みな」


「……うん」


 俺はそれを一気に(あお)った。


「うふふ、相変わらず私の言うことにはなんでも従うね」


「もちろんだよ。姉ちゃん……うっ……ぐぅ……」


 急に締め付けられる胸、目の前の視界が白く変わっていく。


「大丈夫、私もすぐに行くからね」


 姉ちゃんの言葉に俺は安心して意識を手放した。

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