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「あ、あの、あの、僕達のパーティーに入ってくれませんか、お姉さん。まだ人数も僕と妹しかいませんが、精一杯お姉さんのこと守りますから、力を貸してください。お願いします!」
5組目の冒険者らしき人間の少年が私の服の裾を握って、頭を下げた。
1組目の女性冒険者が、服にシワがよるから、裾を握るのはやめなよと言うと、少年はパッと手を離して、また頭を下げた。
そうして5組の冒険者に囲まれている私は、この中からどこかのパーティーを選ばないといけないようだ。
ソロでは不安だったから、ちょうど良かったけど、こんなに勧誘されるとは思ってなかった。
さあ、どのパーティーに入ろうかな。