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夢を見た。

ついこの間、起きた出来事の夢。


シャラン


シャラン



鈴のついた錫杖が辺りを響かせていた。


シャラン


神殿の出入り口で止まる。



「いいですか、リエラ。貴女の不真面目さが理由で神殿を追い出す訳ではありません。そう、これは修行です。厳しい旅であればあるほど神を頼り、信仰心も深くなるというものです」


はあ。



「貴女に足りないものが、この旅で得られるように、アイバーマ様に祈っておきますから、貴女も精進なさい。くれぐれも貴女を追い出す訳ではありません」



はあ。



「それでは出発なさい。貴女にアイバーマ様のご加護がありますように」



大きな神殿の門が私の目先で、ドガンと閉まった。



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