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ベッドに身体を横たえると、お日様の香りがした。
どうやらグローゼッドはちゃんと部屋の管理をしているようだ。ピカピカの部屋は、掃除をきちんとしている証拠だ。
さすがジェイクオススメの宿屋だ。でも、グローゼッドの笑顔と余計な一言がマイナス点だな。
どうせ私は神官らしくないですよーだ。でもヘタに実力があるもんだから、周囲に妬まれたりもした。
でもまあ、こう見えても私は私なりにアイバーマ様を敬っているんだけどね。誰も信じてくれなかった。
周りの目に私は不真面目に映るようで、よく叱られてたな。私が本気で信仰していることはアイバーマ様しか知らないだろう。
いいんだ。神様さえ知っていればそれで。
私は歩き回って疲れた足を休ませるように、眠りについた。