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アベルの青い涙  作者: 天野 七海
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一話 神の遣い

『何の為に産まれ、なぜ生きているのですか…?』

貴方は、この様な質問に答えられますか?

私は今まで答えられませんでした。 それどころか『この人生に何の意味が有る??』と、よく考えていたものです。

それは、多くの物を失い、散々な毎日を送っていたからです。

そんな、ある日の事です。

私は夢を見ました。それは長い夢で、まるで鮮明なスクリーンに映し出された映画を観ている様でした。 そして驚くことに、夢から覚めた私の心は軽く、晴れ晴れとしていたのです。 その後、何とも言えない衝撃を覚えました。それからと言うもの夢の事が片時も頭から離れず、やがて、ある一つの結論に辿り着いたのです。 それは『夢で見た物語を書く事が、私の使命なのだ』と……。

今は、胸を張ってそう言えます。

もしも、貴方が上記の質問の答えに迷ったのなら、是非、この物語を読んで下さい。 一見は普通の物語に思えるかもしれませんが、必ず、読み終わる頃には何かを感じ取って頂けるはずです。

私は、今まで小説なる物を書いた事が有りません。その為に更新は早く出来ませんが、一人でも多くの方に『何の為に産まれたのだろう… 』この答えを知って頂きたく筆を取る決心をしました。 長編になる予定ですが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。

……貴方に幸せが訪れますように(*^^*)

天野 七海


(あらすじ)

近い未来……。神は、戦争や暴動を繰り返す人間達の姿に嘆き、地上界の復興を測るために二人の天使を遣わせた。 しかし計画は失敗。それどころか、未だ嘗て無い窮地に立たされ、天、地上界共に存続の危機に追い込まれることに……。そこで神の出した苦渋の決断は『少年アベル』を勇者に立てること。しかし、アベルは能天気で小心者。とても勇者に相応しくない人物だったのだ。神はなぜアベルを選んだのか? そこに隠された神の真意とは……。

アベルは自分に与えられた天命を知り、旅に出る事に。そして、旅を通じて愛と友情を知り、大きく成長していく……。

この地球ほしの行方は……。

そして、人類の未来はどうなる??


  「ヤハウェ様、大変です! 」


  息を切らせ、血相を変えて現れたのはマトレイユだった。


  ここは、地球から遥か遠い彼方に位置する天の国。偉大なる神々の住む星である。 まさに、その中心に聳え建つ白亜の城……エデンの宮殿。 今ここで、天地を揺るがす様な事態が起きようとしていた。


  「マトレイユ、そんなに慌ててどうした?」


  ヤハウェは、いつも冷静なマトレイユにしてはらしくない態度に驚いた。

  マトレイユとは、天使の取り纏め役を務める神である。 その役柄もあっての事だが、マトレイユは面倒見が良く、聡明で、何事に対しても慎重な人物だ。 しかし……。そんなマトレイユが取り乱す事と言えば、思い当たる原因は、ただ一つ……。


  「ヤハウェ様、どうしたもこうしたもありません! いいですから早く外の広場に 」

 

  「……どうしたと言うのだ? 」


  「とにかく、来て頂ければ分かりますから 」


  「そうか……。わかった」


  ヤハウェは、マトレイユと共に広場へと向かった。

 宮殿内に長く続く螺旋階段を、二人は急いで駆け降りた。

 広場に近づくにつれて、何やら騒がしい声が耳に飛び込んできた。

 この、雑音にも聞こえる声の音から想像すると……。 外にはかなりの数の住民達が居るに違いない。

 やはり、思った通りだ。

 そこは溢れるばかりの人だかり。天界の住民達がひしめく様に集まっていたのだ。


  ヤハウェには、何となく想像が出来た。 あの、マトレイユの慌てよう……。そして、なぜ、何の前触れも無く住民達がここに現れたのか。


  皆は、ヤハウェの姿が見えた途端に慌てて口を閉じた。

 静まり返った広場……。 そして、皆はヤハウェに向かい頭を下げた。


  「これは、何の騒ぎかね? 」


  直ぐ側に居た者に問い尋ねるヤハウェ。

 しかし、言いづらいのか? 住民は、もったいぶった態度を示すと、何処となく遠慮気味に話し初めた。


  「ヤハウェ様……。 とても、言いにくい事ですが…… 」


  「いい。遠慮なく申せ 」


  「は……はい。 では、ここに集まった者の代表として言わせて頂きます。実は、ヤハウェ様の人間達に対する扱いが甘いのではないか? と…… 」


  「そうか。 そなたの言っているのは、マヤの予言の事だな? 」


「はい……。ヤハウェ様は以前おっしゃいました。 人間達が争いを続け、全ての過ちを認めないのなら、約束の期限に人類を滅亡させたのちに新人類に地球を託すと…。 その証拠として、ヤハウェ様は人間達を戒める為に、高度文明を持った人類都市を自ら滅亡に導き、あえて、そこに天からの警告を残された…… 」


「あぁ、そうだとも。 それが何か? 」


「ヤハウェ様は、既に地上で新人類を育てておいででいらっしゃる。 そして、いつでも事を起こせる様に、二枚目の鏡を地球に置かれた……。 ならば何故、その通りになさらなかったのですか? 信仰を無くした人間をこのまま生かしておくよりも、新人類に未来を託して頂いた方が天界の繁栄に繋がる。と思い、ここに集まった次第です」


「わかった……。 そなたは、わしが事を起こさなかったのが不満なのだな 」


 住民は、ゆっくりと頷いた。

 ヤハウェはその仕草を見届けると、皆に聞こえる様に大声をあげた。


「この者は、こう言った。 わしの人間に対する扱いが甘い。と……。 皆も同じ意見なのか? もし、違う意見の者が居たら申してみよ 」


「ヤハウェ様、どうか人間を戒めてください!!」


「そうだ! 人間に思い知らせてやるんだ 」


「どうか、天界の発展を…… 」


 次々にあがる賛成の声。

 ここに集まった者は皆、同じ考えなのだろう。 反対意見は一向に出て来なかった。


「そうか……。 皆の気持ちは分かった……。 確かにその通りだ。 だが……。 わしは考え方を変えたのだ。 それは、生まれた命。その全てに生きる権利があると……。 誰が好んで滅亡寸前の人種に生まれるのだ。 わしは神である前に、万物の父であるのだ 」


 ヤハウェはそこまで言うと、皆の前でしゃがみ込んで頭を下げた。

  皆は驚いた。まさか、全能の神であるヤハウェが頭を下げるなんて……。それだけではない。何と、ヤハウェは涙ながらに訴えたのだ。

 ヤハウェの思い掛け無い行動に、その場の空気がざわついた。


「お願いだ、どうが頼む……。人間達にもうしばらく猶予を与えておくれ……。 それでも人間達が変わらない。 と言うのならば、必ず、その時には地球を創り変える。そう、約束するから…… 」


  それ以上に皆は反論しなかった。 何しろ、全能の神、ヤハウェが涙ながらに願い出たのだ。 この天界に、ヤハウェ以上に権力を持った神など存在する訳もなく、従うしか無かった。


「わかってくれたのか? 」


 静まり返った広場……。

 ヤハウェは、住民達が要件を聞き入れてくれたと解釈すると、安心して胸を撫ぜおろした。


「では、ここで皆に断言するとしよう。 今後、皆が人間界について意見できる様に度々会議を開く事とする。 そして、肝心な期限だが……。遅くても’ アレセイアの鏡 ’ が次の光を放つ時まで。としよう…… 」




 ’ アレセイアの鏡’ とは、天界を司る力の源である。 その原動力は人々の信仰心だ。 しかし、年々人々の信仰心は薄れ、その結果、今回の様な事件が起こったのだと言えよう。

 そして、’アレセイアの鏡’ は、百年に一回の周期で光を放つのだ。 前回は今から48年前にそれは訪れた。 と、言うことは……。人類にはまだ52年の猶予がある計算になる。

 ちなみに、この事件が起こった日にちは暦上で 2015年 9月 4日 の出来事だった。



 それから……。

 目まぐるしく時は流れ、さほど遠くない未来にこの物語は始まる……。 



 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 


  2067年……地球。 期限の日まで、あと数ヶ月残す迄となった。


 人類は第三次世界大戦を引き起こし、人口は半減していた。

 その後、戦争によって利益を得た権力者や富裕層達の手によって世界は創り変えられ、人類は大きな節目を迎えていた。


 広大な敷地に広がる大都市[ホワイトタウン]

 そこは、白塗られた高層建造物が大地を覆うように立ち並び、街の至る所には芸術的なモニュメントが無数に置かれ、華やかに飾られた。


 荒地に突如現れた、巨大な蓮の花にも似たこの楽園を誰もがこう呼んだ。


「人類史上、最も美しい街」と……


 その上空には銀色をした小型移動式車両。と、呼ばれる、いわゆる空飛ぶ車が激しく行き交い、世界中から科学者達が集められ、人類の更なる発展に向た様々な研究が執り行われていた。


 しかし、このタウンに出入り出来るのはほんの一部の人間だけ。


 生き残った人々の大半はホワイトタウンに入る事は許されず、白い都を取り囲む様に広がる工業地帯で強制労働させられ、その者達は、そこに隣接するスラム街に住むしかなかった。

 

 しかし、いくら働いたとしても給料の殆どを雇い主である金持ち達に牛耳られてしまい、労働者達には僅かな賃金しか支払われずに貧しい暮らしを余儀無くされた。


 もはや、金持ち達にとって労働者達の存在は家畜同然。 ただ、私腹を肥やす材料でしか無かったのだ。


 そんな労働者達の住むスラム街では、飢餓や疫病に蝕まれる者が後を絶たず、それどころか、頻繁に強盗や殺人事件が勃発。 醜い争い事が幾度と無く繰り返された。


 。。。。。。。。。。。。。。。。。



  その頃、天の国。エデンの宮殿では……



「はぁ…… 」

  深い溜息がこぼれ落ちた。


 ヤハウェはベランダの手摺につかまりながら、下界《人間界》の様子を伺っていたのだ。


 やはり、今回も変化は無しか……。


 あの事件以来。 何とかして人類を守ろうと、ヤハウェは思考を張り巡らせてはみたが…… 何も良い手立てが見つからず、約束の期限が目前に迫った今、焦る気持ちが心を掻き立てた。

 そして、間も無く会議が行われる。

 あの日から、人々の行いは改善される所か戦争まで引き起こしたのだ。恐らく、助かる余地は無いだろう……。

 もしも、住民達を納得させるほどの妙案が有れば、話は別だが……。

 何か、良い手は無いだろうか……。

 


  そこに、マトレイユが姿を現した。


 マトレイユは宮殿内からヤハウェの後ろ姿を見つけると、肩に掛かる白いマントを素早く翻し、慌ただしく床にカツカツと足音を響かせながらヤハウェの背中に駆け寄った。


「ヤハウェ様……! 探しましたよ、こちらでしたか!」


 広い宮殿内を探し回っていたのだろう。マトレイユは肩で荒く息をした。


「そろそろ会議の時刻です。早く広間にお越し下さい!! すでに、神の一族と各種族の代表者達が集まっておいでですよ」


  「はぁ…… 」


 マトレイユの言葉にも耳を傾けず、いつまでも打たれた釘の様にベランダから目を落とし続けるヤハウェに、焦り顔でマトレイユが迫った。


「どうしたのですか? まだためらっておいでなのですか?? ……人間界の鏡を使われる時期だと思いますが……」


「 うむ…… 」


「聞いておられますか……?! どうか早く決断なさって下さい。 集まった者達も含め、天界の住民の殆どが新人類の繁栄に期待しています。このままでは、貴方様の立場も危のうございます!!」


「………… 」


「いつまで黙っておられるのですか?!」

 

  「 ん......... 」


「これは天上界存続の危機ですよ。皆の前で誓われた事をお忘れですか? 例え天と地がひっくり返る様な出来事があったとしても、旧人類が心を入れ替えて神に信仰するなど、私には到底思えません」


「うむ……。 いや、待て。 何か必ず方法があるはずだ……」


「ヤハウェ様!! まだそんな事を言っておられるのですか? 」


 マトレイユの表情が、一瞬凍りついた様に固まった。

  ……今更、何を言っているのですか??もう手遅れでしょう……?

  その視線から、そんな心の声が聞こえた様な気がした。

 ヤハウェは痛いほどにマトレイユの気持ちを察していた。


「ヤハウェ様はここからでは無く、アレセイアの鏡を使って人間界の様子をご覧になられておいでですか?」


 マトレイユは眉間にシワを寄せ、ヤハウェ神の顔を覗き込みながら続けて言った。


「確かに……。 人類滅亡と言われた日。大勢の人間が神に祈りを捧げました。 しかし、それも一時だけの事。 何も起こらないと分かるとまたもや貴方様を欺き、今や、欲望に支配された者が神の化身として崇められているではありませんか。 私にはもう我慢がなりません!」


「マトレイユや、 お前の言う事もよく分かるが……。たとえ人が神の存在を忘れたとしても、人間が愛おしく思えてならんのだ」


「なぁっ! 何を言っておられるのですか!? 全能の神で在られる貴方様がその様な事を言っているので人間共がつけ上がるのですよ。 その言葉を天界人の皆が聞いたら何と言うでしょう? 恐ろしくて、とても私の口からは答えられません 」


 それから、二人の間には重い空気が流れ、沈黙が続いた。


「 …………………」


「 ………………… 」


  しばらくして沈黙を破ったのは、マトレイユだった。


「ヤハウェ様がそこまでおっしゃるのでしたら、人間界に遣いを送ってはいかがでしょうか……?」


「イエスを送った様にか?」


「 そうでございます。しかし、今回は一人では無く、二人の使者を送るのです」


「それはどうしてだ……?」


 その時、ヤハウェの脳裏を過った。 あの、決して忘れる事の出来ない悲しい出来事が……。


 イエス……。

  必死に神の存在を訴え続けた挙句、十字架に貼り付けられ、人間の罪を一人で背負った神の申し子、愛しい我が子。イエス。その痛いげな瞳を………。


 マトレイユは、またも同じ事をせよ。と、わしに言うのか……。

 もう、それしか無いのか……?

 わしは一体、どうすれば良いのだ……。



 ヤハウェの深刻な表情を読み取ったのだろう。マトレイユはその不安を拭い去るように言った。


「イエス一人を遣いに出したのは間違いでした。 確かに、神の存在を人間達に知ら示す意味では良かったのだと思いますが……。 ですが、その結果、裁きの権限を人間自らに与える事になりました。 そのために秩序は乱れ、全てが狂ったのだと私は思うのです。」


「うむ……。 それで?」


「ですから今回は天界人を人間界に直接送り込み、一人には救いを。 そしてもう一人には裁きの力を与えるのです。 そうすれば、以前の様に理不尽な結果には成らないかと……。 いかがでしょう?」


「うむ………。わしはもう、これ以上皆が歪み合って血を流す姿を見たくない。 ……お前は、本当にそれで人間達が変わると思うか?」


「はい。 少なくとも今は実行するしか選択肢は無いはずです。 もし何もしないのであれば、また会議で「待ってくれ」とでも言うおつもりですか?」


「ふぅぅ………」


「このままでは天界の住民達の手によって惨事が起こるかもしれません」


「うむ、そうだな……。 わかった。 では、お前の言う通りにしてみよう。 …ところで、適任は居るのか?」


「はい。 私ども天使団の中でも有名なほど仲のいい兄弟が居りまして、そんな二人であれば、協力し合って任務を遂行してくれるのではないかと……」


「では、その者達をここに呼びなさい。わしは会議で皆に報告するとしよう」


「かしこまりました。……ですがヤハウェ様、これだけは肝に命じて下さい」


 まるで、念を押すかの様な口調でマトレイユが言った。


「良くお分かりでしょうが、今回この提案で住民達が納得したとしても、いつまでも黙って居る者達ではございません。 これで変化が無ければ潔く人間界を創り変え、天界の繁栄を第一に考えてくださる。と、約束して下さい」


「うむ……。 わかっておる。 お前には、いつも気苦労させるな」


「もったいないお言葉です! 私のような神の端くれにまでそのような言葉をお掛けになられるので他の神々に侮られてしまうのですよ。 ……ですが、そんな貴方様だからこそ尊敬しております」


「お前の気持ちは分かっておる」


 マトレイユのお節介とまでに思った事を直ぐに口にする所を頼もしく思っているのだろう。ヤハウェは温かい眼差しを浮かべていた。


 マトレイユは深く一礼した後、長い赤毛を靡かせながら宮殿を出ると、足早に天使達の住む森へと向かった。


 。。。。。。。。。。。。。。。。。。


 そして、神はかつて望んだ人間社会の復興を図る為に、地上に二人の天使を遣わすことにした。


  天使の名は、エンドリューとモロゾフ。


 神は二人に重大な使命を与える代わりに、それぞれに霊力を授けた。

 兄であるエンドリューには、どんな傷や病いも治してしまい、それどころか、手にした者には永遠の命をも与える。という癒しの力が宿る【テラスの霊泉】を。そして弟であるモロゾフには、遥か昔、火を吐き大地を焼き尽くしたという伝説の龍。デルピュネの霊力を封じ込めた指輪【デルピュネの指輪】を渡した。

 この指輪をはめた者は自由自在に火を操る事が出来る。という代物だ。

 だだ、この指輪には欠点があった。

 魔獣の霊力を封印しているため、邪悪な心を持って扱うと、たちまち心を操られて自らが魔人と化してしまうのだ。


 ヤハウェはモロゾフに何度も言い聞かせた。


「この指輪は、人々を苦しめる悪人を成敗する時のみに使いなさい。くれぐれも邪心を抱かず、正義の心を持って扱うように」と……。


 そしてヤハウェは二人に約束した。 今回、見事に役目を果たした暁には【神】の称号を与え、子孫も神の一族として迎え入れる事を。


 。。。。。。。。。。。。。。。。。。


 早速地上に降り立った二人の天使は、神の申し付けの通りに行動した。


 兄エンドリューは、道端に倒れた人々を助けていった。

 弟モロゾフも、強盗や殺人の現場にいち早く出向き、罪人を尽く焼き殺していった。

 そんな二人の活躍もあり、スラム街にも明るい兆しが差し始めて来たかのように思えた。


 しかし、この計画こそが更に人類と神を絶望の淵に立たせる結果になるとは…。

  誰もその時は思いもしなかった。 そう、神であるヤハウェさえも………。


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