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普通の高校生が普通の異世界転生  作者: 闇岡ヨシハル
5/12

5.少年とナイフ


おかしい箇所がある。



バルバロイ・デュボワ 1245・8・8

人間

無職Lv65

HP 100 [100]

MP 4 [7]

筋力 100

体力 252

知恵 3

精神 4


EXスキル

・鑑定Lv1

・効率的選択Lv4

  時間指定

  過去ログ

  観戦モード


スキル

・体術Lv5



魔法無しで、どうやって魔術学園に入学したんだ?

推薦状にそんな効き目があるのか、授業はどうする?

あれか? 学園基準のテストだと劣等性だけど実は理事長だけが実力を評価していて「最近の若いのは小粒で」とか「おぬし程の男が何故ここに」のパターンか?

エブリデイマジック(日常魔法)を拳に纏って腕力で解決したのか?

ちなみに日常魔術は少しの練習で使用可能、ステータスに表示されない。


産まれた時のパラメータは魔法寄りだったのに、なんで脳筋になる。

オウルベア、マッドウルフ、ゴブリンキングはどうした、殴ったのか?

ここまで来れば「格闘家」じゃないのか? なぜ「無職」のままなんだが。

効率的選択って誰の考えだ? 俺?

無意識にマッチョへの憧れがあったという訳なのか?


迷宮に潜れる、のか、このステで。

素手で魔物を殴り殺すとか。ばい菌とか大丈夫かね。

やばいだろうなぁ、どうしよう、よく20人も養えたな、おい。

とりやえず、武器屋だな。

廊下にいたシルザに武器屋の場所を聞いてみる。

その前に、鑑定。



シェルザベル・ピロポノス 712・4・6

ヴァンパイア

奴隷Lv11

HP 97 [97]

MP 31 [31]

筋力 40

体力 41

知恵 23

精神 27


スキル

・吸血Lv2・闇魔法Lv1



「ん、シルザ、武器屋ってどこ?」

「しゅじん様。お出かけですか?」

「ん、ちょっと軽く」

「お供します」

「・・・ん・・・」

「お供します」

「・・・・・・ん・・・」

「では、参りましょう」


大通りをしばらく行くと武器屋があった。割ときれい。


「ところで、しゅじん様。何を買うんですか?」

「ん、何が良いかな・・・」


店内をざっと見渡す。

どの武器も質が良いのか、結構な値段であった。

日本円に換算して、長剣一本が脇差一本と同じくらいの値段だ。

つまり普通は買わない値段だ。たかが鉄の棒に金を払うのか?

さんざん悩んで悩んだ挙句の果てに、小さいナイフを一つ断腸の思いで購入した。

店主に訝しげな目で見られた。


「しゅじん様。何に使うんですか?」

「ん・・・護身用?」

「え?」

「ん?」


納得が行かないのか、シルザは考え込んでいる。

まぁとりあえず武器は手に入ったんで、試し切りでもやりますか。


「ん、なあ、シルザ。この辺で弱い魔物はどこかにいないか?」

「弱い、ですか? ゴブリンぐらいなら街を出た森にいますが」

「ん」

「行くんですか?」

「ん」

「いえ、別に」


少し足早に門を抜け森を目指す。シルザが疑わしげに俺のうなじを見ていた。

変だっただだろうか?

別にびびってなんかないんだからな。

待ってろよゴブルンども。もっふもふにしてやんよ!!







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