第七番=プリント=
いつまで化学準備室の話は続くのだろう・・・。
「・・・先生」
「ん〜?」
「いや、だから・・・」
「そういえばさあ。」
「・・・はい」
呆れながらも、瑞鬼はきちんと、俺に返事を返してくれる。
「俺、何でお前の事化学準備室に呼んだんだっけ?」
瑞鬼が盛大な溜息をつく。・・・俺、変な事言った?
「先生は・・・」
「うん?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
長い沈黙を破ったのは、俺でも瑞鬼でもなく・・・・・・。
「失礼しまーす」
・・・確かこいつは、瑞鬼と同じクラスの・・・。
「ノックくらいしろよ、坂本」
「あ、すいませ・・・・・・」
「ん?どうした、坂本」
「・・・・・・」
「・・・坂本君、プリント、集めて持ってきたんでしょう?はやく先生に渡せば?」
「・・・あ、ああ」
坂本は、瑞鬼が目の前に居ることにたいして、妙に焦っている様に見える。
ほんの少し震えた手で、俺にプリントを手渡した。
「っじゃ、じゃぁ、失礼しました!」
そう言って坂本は、足早に準備室を去っていった。
「・・・瑞鬼、お前。坂本に何かしたのか?」
俺のその質問に、瑞鬼は少々顔を歪める。
「いえ、別に」
「・・・・・・」
何かあった感・・・丸出しじゃねぇか。
「・・・あのさ、お前って・・・その」
「はい?」
「彼氏、居たっけ?」
この物語の終わりが見えない・・・。