表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛絶縁体  作者: 泉コウ
7/11

第六番=東条瑞鬼=

 深山君のモデルになった人は、ウチの学校の生徒会長なんですが(名前は全く違います)、実は、生徒会の会計監査の一年生の苗字が深山ということを最近知った・・・。

 


「・・・東・・・条・・?」



「・・・・・・?」



「いや、その。勉強、頑張れよ!」




 こういうのを、胸糞悪いって、言うんだろうか・・・。




「深山君も・・・部活、頑張って・・・」



「!ああ!」







  サイアク



「失礼します」



「やぁっときたか・・・」



 帰りのホームルームが終わってから、それほど時間が経っている訳でもないのにな・・・。


「?そんなに待たせましたか?私・・・」



「いや、そーゆー意味じゃぁねぇんだよ。なんかこう、誰かと話した後一人で居ると妙に時間経つのが遅く感じるときがあるんだよ」



 ?私が来る前に、誰かがここにいた・・・?



「はあ・・・芥川先生・・・」



「ん?」



「誰かと、話してらしたんですか?」



「・・・・・・」




 先生の表情が固まっている。他人には言えない関係の相手ってことなのかな・・・?





「先生にも恋人なんか居るんですね」




彼は、私のそんな突発的な質問が予想外だったらしく、噴水のごとくコーヒーを噴出した。




「おげっ!げほっ!ごほっ!はっ!?いや、何でそうなる?」



「質問されて、流しもせず答えもしない芥川先生なんて珍しいと思ったので・・・もしかしたらと・・・」



「・・・・・」



「もしそれなら、来ない方が良かったですか?」



 

本当に恋人なら、私がいたら邪魔なのでは?




「・・・芥川先生?」



「・・・・・・その、おまえさぁ・・・」



「はい」



 

 彼の、滅多に見せない笑ったような、悲しそうな顔。私は何か彼の気に触るようなことを言ったのだろうか。




「?先生?」



「ま、いっか。お前、コーヒー飲むか?」



ああ、そうか。相手にとって都合の悪い話は流され、私はそれが知りたくてムカムカする・・・。

 こういうのを・・・



「ビーカーで作ったコーヒーなんていりませんよ、それより話を逸らさないで下さい」




 


             胸糞悪いっていうんだ。

瑞鬼は結構痩せてます。脂肪はないですが筋肉もないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ