第四番=芥川竜矢=
芥川先生再登場!ちなみに彼の名前はリュウヤ読みます。
コンコン
・・・来たか・・・。
「入っていいぞ。東条」
「・・・あの、オレ、東条じゃないんですけど・・・」
「!ん?ああ、悪い。で、どうかしたのか、深山」
口調は悪魔でも、さわやかー、じゃなきゃな。
「イヤ、プリント集めて持って来いってオレに言ったの、先生っすよ」
「・・・・・・そういやぁ、そうだなぁ・・・・」
「これっす」
・・・・ぁんだよ、この出来の悪さは。あいつら一体、授業中何聞いてんだ・・・・・・。
「・・・・・・」
「・・・先生」
「・・・」
「・・・芥川先生!」
「うを!な、何だ?」
「その、来るんですか、東条。化学準備室に・・・」
「あれ、おれそんなこと言った?」
「・・・さっきオレの事、間違えて『東条』って・・・・・・」
「!ああー、そうそう、授業内容でどうしても解らないところがあるから、放課後教えてくれないかって」
「・・・そうっすか」
「ああ、そうだ。さて、お前、そろそろグラウンドに戻らないと、顧問に怒られるぞ」
「はい、じゃぁ、これで。失礼します」
「おう・・・・・・行ったか・・・」
ったく、ビックリさせんじゃねぇよ・・・にしてもアイツ、俺に現場見られたこと、気付いて無かったのか。何てカワイソウなやつ。俺に見られたばっかりに、明日には大恥じをかいて・・・なぁんてことは無ぇが。まぁ、告られてたのが瑞鬼・・・だったしな。俺も悪戯して戯れることなんかしねぇ。下手すりゃぁ、瑞鬼を泣かせることになる。んなことしたら、俺が雪兎に殺されちまう。何より、俺が俺を許せない。瑞鬼が泣くなんて、俺は・・・・・・
コンコン
「失礼します・・・芥川先生・・・?」
「ん?ああ、東条か。いいぞ、入れ・・・」
まぁ、コイツが泣くなんて、滅多なことがなけりゃぁ、無さそうだがな・・・・・・。
次回はちょっとギャグが入るかな・・・・・・。