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恋愛絶縁体  作者: 泉コウ
1/11

第零番=絶縁体=

苦情は受け付けません。

 今、全く友情や恋愛ごとに悩みの無い方には、あまりお勧めしません。

     クダラナイ。

「ねえ、瑞鬼!瑞鬼には好きなヒトって居る?」

「ああっ!私も興味あるなぁ、ミヅキちゃんの好きなヒト!」

     下らない。

「いないよ、そんなの」

「またまたぁー」

「・・・それより、二人はどうなの?好きなヒト、居るんでしょう?」

「えっ、そっそれは・・・」

「いやぁ、実はこの間知らない男子に告られちゃってぇ。今ちょっと返事待ってもらってるんだけどぉ」

「流石みゆきちゃん!もてる女は辛いですねぇ!」

     吐き気がする。

「・・・」

「ねぇ瑞鬼、どうなのよ!」

「・・・いないよ?好きなヒトなんて。」

「うそぉ。でもミヅキちゃん結構もてるんだよ!」

「お世辞言っても何も出ません」

「ホントだよ瑞鬼。ほら、五組の深山君いるじゃない?あのヒト、瑞鬼のこと好きらしいよ?」

「え!深山君て確か・・・サッカー部の部長の!?ちょっとミヅキちゃん、すごいじゃない!」

「・・・?瑞鬼?ちょっと聞いてんの!?瑞鬼!」

「・・・!ごめん・・・ていうか、深山君て・・・だれ?」

  プレイボーイで有名な「あの」サッカー部の部長が私みたいな芋女好きになるわけが無い。

     誰だかしらないが、面倒な噂を流してくれたものだ・・・。

「大丈夫?何かいつもに増してボケが進行してるみたいだけど。」

「大丈夫だよ。じゃぁ、二人とも、私はコッチだから・・・気をつけて帰って。」

「うん、じゃぁね、ミヅキちゃん!」

「バイバイ瑞鬼!」

「・・・バイバイ・・・。」

 

      気持ちが悪い。

 毎日毎日、同じ事の繰り返しだ。まるでそれは、車輪のように。

 ただただ、永遠に同じ方向、スピードで回転し続ける・・・。


読んで下さってありがとう御座います。

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