第零番=絶縁体=
苦情は受け付けません。
今、全く友情や恋愛ごとに悩みの無い方には、あまりお勧めしません。
クダラナイ。
「ねえ、瑞鬼!瑞鬼には好きなヒトって居る?」
「ああっ!私も興味あるなぁ、ミヅキちゃんの好きなヒト!」
下らない。
「いないよ、そんなの」
「またまたぁー」
「・・・それより、二人はどうなの?好きなヒト、居るんでしょう?」
「えっ、そっそれは・・・」
「いやぁ、実はこの間知らない男子に告られちゃってぇ。今ちょっと返事待ってもらってるんだけどぉ」
「流石みゆきちゃん!もてる女は辛いですねぇ!」
吐き気がする。
「・・・」
「ねぇ瑞鬼、どうなのよ!」
「・・・いないよ?好きなヒトなんて。」
「うそぉ。でもミヅキちゃん結構もてるんだよ!」
「お世辞言っても何も出ません」
「ホントだよ瑞鬼。ほら、五組の深山君いるじゃない?あのヒト、瑞鬼のこと好きらしいよ?」
「え!深山君て確か・・・サッカー部の部長の!?ちょっとミヅキちゃん、すごいじゃない!」
「・・・?瑞鬼?ちょっと聞いてんの!?瑞鬼!」
「・・・!ごめん・・・ていうか、深山君て・・・だれ?」
プレイボーイで有名な「あの」サッカー部の部長が私みたいな芋女好きになるわけが無い。
誰だかしらないが、面倒な噂を流してくれたものだ・・・。
「大丈夫?何かいつもに増してボケが進行してるみたいだけど。」
「大丈夫だよ。じゃぁ、二人とも、私はコッチだから・・・気をつけて帰って。」
「うん、じゃぁね、ミヅキちゃん!」
「バイバイ瑞鬼!」
「・・・バイバイ・・・。」
気持ちが悪い。
毎日毎日、同じ事の繰り返しだ。まるでそれは、車輪のように。
ただただ、永遠に同じ方向、スピードで回転し続ける・・・。
読んで下さってありがとう御座います。