第一話
初投稿となりますので誤字脱字が多々あると思います。
感想など良ければよろしくお願いします
ある一室で5人が話し合っていた。
「とりあえず各自、今日の敗因を答えろ」
「機体が悪い」
「アドバイスが悪い」
「他の二人が邪魔」
各自が自分のことではなく他のせいにするような言葉しか述べない。それを聞いてオペレーターであるレイがため息をはきながら答える。
「お前達…自分自身に敗因があるとはおもわないのか?」
「エッジの私が切り込んでいっちゃいけなかったのですか?」
そうエッジの流が疑問形でかえしてくる。それを聞いていたシューターのアリスが口を挟んできた。
「回りの状況を把握せず突っ込んでいくのは自殺行為というものです。いつも一瞬で3対1となって私達は孤立してしまいますもの」
「それはアリスに賛成だけど、その後ガードナーの私だけで流のリバイブまで守りきれっていう指示は無茶ですよ」
そう講義してきたのは、ガードナーであるトキだ。いつもの会議風景とはいえレイは頭を抱えてしまう。そこで唯一の男であるアルフが口を開いた。
「君たちに重大なお知らせがある」
「おっ? なんだよ改まって」
「我がチーム「ロキ」は経営不振により解散することになった」
みな一同に言葉を失いぽかんと口をパクパクさせていた。最初に口を開いたのはアリスだった。
「後ろ盾だった私の会社がいなくなったんですもの、うすうすは気がついてましたわ」
そう淡々と告げるアリスに流がきれる。
「おめぇが後先考えないで資産を全部使い切るからだろ! !」
「そこに私の欲しいものをぶら下げていたのが悪いんですわよ」
「流、余りアリスをせめるな。私は気にしてないからな」
「君たちはあまり動揺していないのだな」
思わずアルフはため息をついた。
「だって、スタッフの数は少なくなるは装備が貧相になるはできずかないほうが変でしょうよ?」
「私は十分動揺していますが…」
「解散も十分重大発表だがこれからがサプライズだ。アスレチック今期ランク1位の「エデン」がエキシビジョンマッチを名指しで指名してきた。実質これが我がチームのラストバトルとなる」
「あ~あいつらか」
このチーム特に流にとっては一番因縁が深いチームである。
「また、あの堅物とやれるのはうれしいことじゃないか」
「堅物って「エデン」のエッジのことか? 彼は確かに理論的とは言いがたいがまさしくトップのエッジだ。 パワー・スピード・フェイントどれもすばらしい」
リアリストであるトキが淡々と答える。 だがしかし一度だけこの2チームが戦った試合があったのだが、そこで善戦どころか流が相手を5回リバイブ送りにしたうえ勝利を収めていたのだ。しかし、その試合を最後にグループがBになってしまったためその後今の今まで試合が組まれることが無かったのだ。
「よし、それじゃ機体の整備をあいつらに頼まないとな!」
「そうだな、今の我々ではG-6はまったく触れないからな」
「私も最後くらい付き合ってあげますわ、それでラボのスタッフはどちらにいらして?」
そこでレイがぼそっと
「彼らならもう解雇しました。機体の整備はあなた達でなさい」
「「「なんだってぇ!!!!」」」
そんなこんなで自分達で機体を整備することになったのだが…
「やってられっか! G-6なんて、私たちにいじれるものじゃないだろうが」
流が言うG-6とは、現行型の機体に使われている合金であり専門の知識が無ければ折り曲げることさえも容易ではないというものだ。
「そうですわよね~、日常で使われてるG-3までしか私たち加工できませんもの」
「かといって現行型にG-3なんて硬いだけでしなりの無い金属使えないしな」
「「「はぁ、どうしよ」」」
「もういっそ、応急処置したこいつで何とかするしかないのかな」
そういいながら、ドッグの床に寝転ぶ流たち。ふと、奥で布に覆われていたものが目にはいる。
「なぁ、アリス。あれってロキがお前の会社から質の変わりに持ってきたもんだろ? あれなんだ?」
「さぁ? ここにおいてあるって事は、生ものではないことは確かですけど」
自分の会社からの質入れ物というのにまったく気にしてないというもはもうあきれてしまうほどであったが流には、どうも気になっていた。
「せっかくだから、中身調べてみないか? もしかしたらG-6とは行かなくてもG-4のパーツかもしれないし」
「空き巣のようなことはしたくないが流に乗ってみるのもいいかもな。なんたって、今の私たちにはこれ以上やることが無いんだ」
「勝手にすればいいです、その代わり怒られても私は知りませんの」
そういうと、二人は一気にその布をはがした。すると中からパーツは出てこなかったが。
「これって確か初期型のアスレチック専用外骨格? これは、今のG-6型にはまったく流用できないな。トキもすまなかった、すぐに戻そう」
流が布を戻そうとするとトキがその手を掴んだ。
「何すんだよ! 自棄になったのか? ?」
「流…お前こそよく見ろよ。この機体の識別番号とコードネームを!」
「なになに…No.00000ーBrunhild? はぁ? ! ブリュンヒルデシリーズ?」
「そう、初期のアスレチックで無敗だったブリュンヒルデシリーズだよ。 装甲が全部はがされてよく分からないけど脚部のブースターを見るところによるとおそらくエッジの「ヴァルキュリヤ」だね」
「そうすると・・・残りの2体もこの中にあるんじゃない?」
「ねぇねぇ、ふたりとも何ぶつぶつ話してるの? アリスも混ぜて」
そういいながら二人に駆け寄っていくのだが、二人のへんな空気を察知して逃げようとしたが首をつかまれてしまい。
「なら、混ぜてやるよ…。 楽しい楽しい宝探しだ。くっくっく…」
「あぁ…こんな埃っぽい事させたくないんだけど、これも勝つため、許してね」
「いっいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
かくして、すべてのブリュンヒルデシリーズを探し出すことに成功したのだった。