色とりどりの花と家族
託された子供達はいたって普通の少年少女
個性も様々
色とりどり
アメリカからのローゼ♂、中国からのベラ♀、フランスからのモネ♂、イタリアからのペチュニア♀、ロシアからのタンジー♀、日本からはオリー♀、イギリスからはニガ♂。
この名前は地下シェルターを作成した者が名付けた。
様々な個性の10歳の少年少女たちはAIロボットのラバーたち(lover)によって世話をされてきた。
経験を重ねるにつれ学習し、賢くなり、空気発電により充電は不要な完全に自立したロボットなのだ。
身体管理用・料理用・教育用・などに分類された多くのロボットが子供たちを育てる。
広い広いシェルターの中で意気揚々に子供達が過ごす裏で何百体ものラバーが動いている。
アメリカ人のローゼは短い金髪に白い肌、つぶらな明るい青の透き通った瞳を持っていて、今の10歳の時点での身長は160cmを超えている。
メドウ時代には数限られたヒーロー漫画を好んで読んでいた。
そんなヒーローや主人公に憧れてマネをしようと試みるもなかなか上手くいかない。
感情的でかつそれが顔に現れやすいがリーダーシップをとろうとする前向きな少年だ。
中国人のベラは長い黒髪で澄んだ肌に、ミステリアスで魅力的な大きな黒い瞳を持っている。
身長は140cm代前半である。
メドウ時代は勤勉で歴史書に手をつけていた。趣味で料理や裁縫をしていてよくラバーの手伝いをしている。
いつも物事を決める時は副リーダーのような存在に位置している。
目立たずとも頼もしい少女である。
フランス人のモネは明るくカーリーな茶髪で赤く染まった頬をもち、黄味がかったブラウンの目をもつ凛々しい顔立ちをしていて、身長は150cmを超えている。
メドウ時代には童話や小説を読み漁っていた。趣味で自身も小説を綴るがオリーとペチュニアにしか読んでもらえない。
自分の存在価値を探る健気かつ少し控えめな少年。
イタリア人のペチュニアは長いカーリーな金髪に薄いそばかすがあり、明るいブラウンの瞳をもつ。
身長は150cm後半はある。
メドウ時代は洋画を楽しんでいて、ノスタルジックな作品が載っている画集が宝物である。
とにかく人や自然を観察するのが大好きで、スケッチをよく描いている。
自分の世界を広げて楽しむ愉快な少女だ。
ロシア人のタンジーは真っ白な長髪に雪のような肌、海のような深い青の瞳をもつ。神秘的な顔立ちをしていて、身長は160cmほど。
メドウ時代はオーケストラに興味を持ち、チェロやバイオリンを趣味で弾いている。
よくみんなの前でお気に入りの曲を演奏する。
芸術肌のシックな少女である。
日本人のオリーは暗めの茶髪ボブにそばかすのある白い肌、暗いブラウンの瞳をもつ。フェミニンな顔立ちをしている。身長は140cm前半。
メドウ時代はアニメをよく見ていてイラストをたまに描いていた。自分より他人のやることに興味深々でモネ執筆の小説とタンジーの演奏はもちろん、ペチュニアのスケッチまでよく見せてもらっている。
好奇心旺盛な少女だ。
イギリス人のニガはオレンジいろの短髪に白い肌、オレンジ色の瞳をもつ。引き込まれるような顔立ちをしている。身長は160cm近く。
メドウ時代はコメディアンの動画を見漁っていた。見ているうちに自身もコメディーのテクニックを習得し、みんなをユーモアのあるジョークで笑わせている。
面白く人を動かす少年だ。