委員長はおせっかい
久々の投稿メアド忘れてログイン出来なかったw
「あら?」
「…どうしてあなたがこんなところに」
「あ」
「こんなところもなにも俺ここの常連だぜ」
「ふうんあなたが本を読むなんて信じられませんね」
「こういう厳粛なところで少しエッチな本を見つけるのがまた格別なんだ」
「…聞いた私が馬鹿でした」
「ん…」
「自主勉?」
「そうですあなたには縁のないことです」
「へー」
「…随分難しい本読んでますけど、面白いですか?」
「全く」
「はあ…じゃあ何で読んでるんですか」
「暇だから?」
「…帰ってもらえます?」
悪いがまだ帰れない
「……」
「……」
「…気が散ります」
「どうぞお構いなく」
「せっかく静かなところで集中して取り組もうと思ってたのに」
「静かじゃないか」
「存在がうるさいんです」
なんて失礼な
しばらくたち
さて
時間も潰せたし帰ろうかな
「…うーん」
…まだ悩んでる
「委員長、帰らないの?」
「この問題が解けたら帰ります」
「…それの答え④だよ」
「適当なこと言わないでください」
「悪い悪いじゃ、先帰るね」
「どうぞこれでようやく集中できます」
「ふん 全く…」
「……あら?」
そして次の日
「おはよう春風くん」
「おはよ、委員長」
「……」
「なにさ」
「…昨日の問題あなた解けてたんですか?」
「適当に答え言っただけだって」
「はぁ なんだ、やっぱりたまたまですか」
適当な答えを言いました
「まあ、偶然とは言え昨日はおかげで助かりました」
「そりゃ良かった」
「お返しと言うわけではありませんが、私もやはりあなたに勉強を教えて差し上げます」
「はあ!?」
「だからそういうのはいいってーー」
「ダメです」
「っ!」
うっ美人の顔が近いと緊張する
…俺、なにげに女に免疫ないんだよなあ
「腐ったみかんは周りのみかんも腐らせます」
「俺、腐ったみかんなんだ…」
この子、イチイチしれっと暴言吐くな…
「あなたも少しは勉強しなさい」
「いやだよ」
「図書室の常連と言いましたね?私も今日から常連になります」
「なにぃっ!?」
お、俺の唯一の居場所が……!!
「あなたが図書室にいる間私が勉強を教えます逃げても無駄ですよ」
「そ、それは困る!!」
「あなたが勉強できないままだと私が困ります」
「なんてお節介な…」
「そう、お節介なのです」
「なぜなら私はクラス委員長だから!」
「決め台詞みたいに言うな」
参ったな……図書室でまで勉強させられるなんてご免だし、どうしたらーー
「あ」
「なんですか?」
「じゃあ、今度のテスト平均点ぐらい取ったら見逃してくれる?」
「随分目標が低いですね」
「じゃあ、委員長より点数がよかったら?」
「そんなことできるわけないじゃないですか あなた私の成績知ってます?」
「知ってる」
学年の上位20番までは廊下に点数が張り出される
委員長はそれの常連だというか、大体3番以内
「そうやって適当なこと言って、私を煙に巻こうといったってそうはいきませんよ」
「まぁさあ、いいじゃないかそんなわけだから、次のテストまで見逃してくれよ」
「…なるほどそれでテストが終わるたびに、次のテストで超えるからそれまで見逃してくれという作戦で行くわけですね」
「うっ」
「やっぱりダメですそんなものでは誤魔化されません」
「ですから、条件は次のテストまでですそこで私を超えなかったらどんな言い訳も聞きません」
「…わかったじゃあ」
「?」
「次のテストで超えたら委員長も俺に勉強を教えるなんてもう言わないでくれるな?」
「そんなことはありえませんから大丈夫です」
ふぃ〜久々の投稿




