3話 再会
初投稿作品です
至らない点もあると思いますが温かい目で見ていただけると幸いです
「忠豊…?」
その言葉を発した後俺は倒れてしまった。
気づくと和室で寝かされていた。起きるとすぐに侍女がやって来て「維新様と又七郎様をお呼びしましょう」かと言われた。
「あぁ、頼む」
数分後、ドタドタと音を立ててバタンと障子が空いた。
「中書!」
「父上!」
そんな大きな声じゃなくても聞こえるのに、なんならまだ俺が"島津中務大輔家久"だと決まった訳じゃないのに。
「そんな大きな声を出されてもうるさいだけですよ武庫兄者」
島津義弘が涙を流す。
「大きくなったな又七郎」
今度は島津忠豊が涙を流す。
俺は、思い出したのだ
前世の"島津中務大輔"としての記憶を、
「やはり、死んだと言うのは噂であったのだな」
この大柄な老人の名前は島津武庫頭義弘俺の前世の異母兄である。
「父上…うぅ…」
この泣いている青年は島津又七郎忠豊俺の前世の嫡男である。
「又七郎! お前がここにいると言うことはお前は今佐土原島津家の当主なのだろう? そんな男が涙を見せるな!」
「はい! 父上!」
涙を拭んで又七郎が笑う。この顔だ、この顔で思い出した。
「武庫兄者? それは違いますぞ某はあの時死んだそれは間違いござらん」
そして俺は転生して堀北家盛として生まれたこと
学業の修学祝いとして朝鮮に行ったこと
友が見つけた刀が光輝きこの時代に来たこと
忠豊の顔を見て自分の前世が島津中務大輔家久だと思い出したことを伝えた。
武庫兄者も又七郎も神妙な顔つきで聴き入っていた。
話終わったタイミングで武庫兄者が口を開く。
「その話、真か? 狂言ではないのだな?」
義弘が確認してくる。
「あぁ、本当だぜ。だが歴史をちゃんと勉強していなかったから今がいつかは、よくわからないぜ」
少し呆れたように武庫兄者が現状を教えてくれた。
まとめるとこうだ
今は慶長3年
秀吉がぽっくりいったから日本に帰国しようしたところに明・朝鮮の連合軍が攻めこんで来たところのようだ。
ただ帰国したくてもできない敵に退路を塞がれた小西行長がおり助けるかどうかで議論中らしい
俺がタイムスリップして来た時にいた「茅」の旗を掲げた男は明の将だったらしく、武庫兄者の息子が突っ込んで負傷したらしい。
あの時は後ろに城があるとは思っておらず視野が狭くなっていたと反省した
なんでも城から発射した大砲が敵の大砲の火薬に引火し爆発したらしい。それに俺と杏奈は救われたようだ。
「そう言えば杏奈は何処だ?」
「あんな? とはあの隣にいた女子のことですか?」
又七郎の口ぶりから杏奈は生きていそうだ。
「あぁそうだ? 行きているよな?」
「それはもちろん生きていますよ」
「それはよかった」
とりあえず安心した
「くすくす」
又七郎が笑っている
「ん? どうした又七郎?」
「いや、転生体ではあるものの母上が怒こりそうだなーと」
「あ…」
それを忘れていた、俺には前世の妻がいる歳的にまだ亡くなっていないだろう。
「中書が知らぬ内に恋の病に侵されておったわ」
武庫兄者が笑っている
昔に戻ったようだ。
◇
まだ家盛が島津家久として戦場を駆け回っていたころの話だ
龍造寺を傘下におき最後は大友というところで秀吉が九州に10万の兵を向けて来たのだ
「中書、頼んだぞ」
武庫兄者にそう声を掛けられた
「今回も全滅させて見せましょう」
「ははははは! では、頼んだぞ!」
「あぁ、武庫兄」
それが前世の最後の別れだった
前哨戦こそ勝ったものの物量差によって徐々にに押され、家久も降伏を余儀なくされた。
だか、最後は俺は切腹することで本領は安堵されると信じて切腹した。
明日の17時に投稿します




