異世界にも果実が?あたりまえか…
「ううん?」「いつの間にか、寝てた。」
「おはよう」「誰にだよ」
「独り言、寂しいけど、慣れてきたな はははっ」
ベットから起き上がり、干した魚を、焼きながら
「昨日の夜メシは、美味かったな~」
「あぁ、でも。ご飯と納豆が、食べたい…」
「今日は、橋の左を散策するか」
家を出て 橋の手前を左へ歩きだす。
「異世界の草むらは、歩きやすいんだなー全然疲れないや」
「元の世界の草むらなら、ゼーハーゼーハーの息切れして、大汗モノだよー」
「汗も、ほとんどかいてないし、息切れもしてない」
「まるで、草が、俺若返ったかのようだな」
「これだけ毎日、身体を使ってたら体力も付くか」いつの間にか、かなりの距離を進んだ。
「ん? 甘い香りがするぞ?」甘い香りが、漂う方を見る
「ピコん!!」「→リンゴの様な果物が実る木」
「ピコん!!」「→みかんの様な果物が実る木」
「リンゴ?ミカン?」「異世界にも、リンゴとミカンが、あるのか?」
リンゴとミカンを、採り鞄の中に入れる。
「食・住は、完璧だなー」「肉と米があればだけど、ハハハ」
「そういえば、元の世界で着ていた服は、汚れないんだな」
「匂いも無いし」長Tシャツを、引っ張り匂い嗅ぐ「クンクン」
「うん、臭くない」
「もう少し、先に行ってみよう」リンゴを食べながら歩く
「リンゴが、美味すぎて芯まで食べちゃったよ…」
「種は…ぷぷぷぷぷっ」辺りに吹き出し捨てる。一瞬キラリと光落ちた。
更に先へと、ずんずん歩く
「随分歩いたなー、」来た方向を見る
「家も見えない程歩いたのか…」
「ヨーシ、もう少し歩いたら帰ろう」と先を見ると、濃い霧
「霧が出てきたか、戻る方向は、晴れてるな」
「霧は、この先だけっぽいから、ヤバいと思ったら戻ろう」霧の中へ進もうとする。
「ドンッ!!」「痛っ!!」「なんだ?見えない壁がある。」
手を伸ばし「触ってみる」「バリアーみたいなモノか?」
「霧は?」霧は…壁の向こう側
「壁の向こうは…見えないな」「これ以上進むなって意味?」「剣で切ってみるか?」
「いいや、今は、ヤメておこう」来たルートを戻る。
帰る途中、数十本の木が、視線に入る
「あれっ?ここ、木が生えてたっけ?」
「ピコん!!」「→リンゴの様な果実が実る木の幼木」
「確か…リンゴの種を、ぷって吐いて捨てたっけ…」
「短時間で、こんなにも成長するのか…」異世界は、すげーと思うのだった。
「さぁて、魚を捕って帰ろう」
「川を覗くと、あれっ⁉ 魚が少なくなってないか?」川の中に、ビッシリ居た魚は、半分に減っていた。
「それでも、食べるには、十分過ぎるほどの数だけどな」数匹捕って、アイテム袋に詰めた。
「橋が見えてきたぞ~」子供のプチ冒険の様だと、思った。
「さぁー今夜の献立は」「魚の塩焼きとリンゴとみかんの付け合わせ」少しだけ彩画良くなった。
「果物の成長が、めちゃくちゃ早い世界だって事」風呂に入りながら、考える。
「霧の手前までしか進めない、ここだけが、この世界?」
「もし霧までが、この世界なら、凄く狭い範囲だってことかな?」地図を思い浮かべる。
「う~ん」「そうなら、橋の右方向にも、同じ濃い霧が?」
「そういえば…橋の向こうは、同じ風景だけど…」
「まずは、後ろの森の奥へ入って、同じ霧と壁があるか確認…だな」
「明日は、森に入ってみるか」