異世界でお風呂を作ってみた
「ふぁ~よく寝た」
「おはよう」 「誰にだよ!!」
「毎食のお魚パーティーわーぃわーぃ」
「…肉 喰いたい」しゅんっ
昨日、固まるかテストした。コンクリートを触ってみた。
「おぉ!!しっかり固まってるじゃないか、半日ほどで、固まるんだな」
「それじゃあ、お風呂作り開始!!」「おぅ!!」一人遊びを覚えた。
「さてと 風呂の場所は…寝室の横が、いいかな」
「とりあえずは露天風呂にしよう ワクワク」
「まず穴を掘って 基礎はしっかりと~」
「…」水「ざぁーっ」「魔法って、便利だな」
「砂と小石と消石灰を水で混ぜて~コンクリートを、少しだけ流し込む」
「石を並べて、石が少しだけ出るように、コンクリートを、流し込む」
「コンクリートが、固まるには、半日くらいだし」
「固まる間に、コンクリートの板を作るか」
「まずは、型の穴を掘って、これぐらいで、いいか」15㎝程の深さの長方形の立方体の穴を、いくつか掘った。
「穴の底に、砂を撒いて平らにして、コンクリートを流し込んで、固まるまで待つ」
「…、コンクリートが、固まるまで暇だな…」
「いくつ、板が必要なのかな?」地面に、簡単な設計図を書いて、おおよその数を調べる。
「1m×1mの、お風呂で、25㎝幅くらいのコンクリートの板…高さは、15㎝くらいか…」
「お風呂の深さも欲しいから…1段、16個…6段で…100個の板?
「コンクリートの板を、もっと作っておくか」追加で穴を掘った。
「明日には、コンクリートが、固まるから、魚を捕りに行くか」川へと向かった。
「それにしても、この魚の数は、なんだろうね」
「簡単に、魚が手掴みできるから、いいんけど、誰かが見てたら…」
「熊が、鮭を捕ってるように見えないかな…」何かで見た、画像を思い出した。
「鮭を捕り方は、こう!!鮭の取り方は、こう!!」写真に説明が書いてあるだけの画像が、頭に浮かんだ。
「今回は、干物を作るから、何匹か捕るぞー」「おーっ!!って、誰にだよ」
一人遊びが痛々しい
大小の魚が悠然と泳ぐ川
「釣りが好きな俺には、なーんか物足りない…」
「ルアーで釣れたら 楽しいのになー」ルアーで釣れる。川の魚を想像した
「うっ」「これだけ魚が泳いでたら、ハリが引っ掛かっちゃうか…」
「これは、釣りじゃーないな…」がっかり、諦めて手掴みで、魚を捕った。
「大きな魚は、焼き魚用に、小さめの魚は、細かくしてスープ用だな」
家に持ち帰り、魚を捌きながら取り分ける。捌いた魚を並べて
「ふぅ~終わった」塩漬けした魚をは、家の軒に干す。干した魚を見て
「この魚は、刺身で食べられないのかなー?でも、醤油とワサビが無いか…」しょぼん
「まだ、お腹も減ってないし、どうするかな…」
「そうだ!!、魔法の練習してみよう」
「今、使える魔法はっと、火と水だったな、火の魔法は…」
「火・ファイヤー・業火だっけ」「水魔法は?」
「水・ウォーター…他に魔法は、あるのかな?」
「火魔法は、ちょっとヤバいから、いつか広い所で練習しよう」
「…」水 「ぴちゃん」水の玉が出た。「…」ウォーター「ざばばーん!!」
「あれっ?勢いが強い…イメージ次第で強くなるのか?」
「…」ウォーター[弱い]「ざばーん!!」「…」ウォーター[強い]「ざばばばーん!!」
「やっぱり、イメージで強弱を付けられるんだな」
「他にも、水魔法ってあったよな…」「ウォーターカッターって使えるのか?」
「…」ウォーターカッター「びゅんっ!!」水の刃が飛ぶ
「ダメだーっ!!」水の刃は、スッと消えた。
「ウォーターカッター…これも、ヤバいヤツだった。」
「強そうな魔法は、むやみやたらに、使っちゃダメだな…」
「混合魔法は、使えるのかな?水と火を混合したら、お湯なんて事は?」
「…」ファイヤー・ウォーター[弱い] 火と水が、絡み合って飛ぶ
「おぉ!!これって、お湯だ!!」地面に落ちた水を触ると、お湯だった。
「お湯を、沸かして運ばなくていいんだ?魔法って…便利だなぁ~」
そして、翌朝
「基礎のコンクリートも硬く固まってるな」
「コンクリートの板は?」穴から、二つ取り出し、互いを叩いた。
「ガンッガンッ!!」硬く固まった音がした。
全てのコンクリートの板を、取り出し、水魔法で洗った。
「今日は、これを積んで、お風呂を完成させるぞー!!」「おぅ!!」
「砂と消石灰を混ぜて、水を加え練る」水魔法ウォーター[弱]
「基礎に、水で濡らしコンクリート?あぁ、セメントか?を付けてと」
コンクリートの板を、積んだ。
「キレイに、積んでた、つもりだけど、セメントが…はみ出たり凹んだ場所がある…」
「お風呂に入って怪我ってのは、嫌だからキレイに、セメント塗りますか~」
日暮れ前には、お風呂が完成した。
「うんうん、初めて作った、お風呂にしては、上出来、上出来」
「明日は、お風呂に入れるかな?」