エルフの娘レビン
エルフの里
エルフA達は、里に着いた。
エルフA
「俺は、長老の所へ報告に行く、他は、人を集めろ」
エルフB達
「わかった!!」
エルフA
「長老っ!!長老は居るか?」長の家
エルフの長老
「なんだ?朝から騒がしい」
エルフA
「大変です。森に人が…人間だと思いますが…侵入しました。」
エルフの長老
「無許可の人か…」
「何時ものように、排除したんだろう?」
エルフA
「いえ…」
エルフの長老
「何があった!! お前たちは、この里でも指折りの強者」
「ましてや、人間などに、敵うはずもない」
エルフA
「しかし…」「いえ」エルフAは、事細かく経緯を話した。
「昼頃、枯れた森を、見回ってると」
「一人の男が、森の中を行ったり来たりして、不審な行動をしておりました」
「我々は、脅かしと警告で、男に向け数本の矢を射ました」
「その矢は、男に命中したかに見えましたが、男に当たる寸前落ちたのです」
「その夜、夜襲をかけようと、出向きました」
「男は、そこには無かった、土で建てた家の様な建物の中に居り」
「我々は、その建物に矢を射ましたが、やはり、建物の寸前で矢は、落ちました」
「建物の中から、剣を持った男が現れ、何かを叫んで、剣を振ったら」
「辺り一面の木が、なぎ倒され…我々は、驚愕し里に戻ってきました」
「幸い、誰も傷を負わず、死者も無く戻りました」
「その男は、我々を傷付けず、退散させるよう、木をなぎ倒したようにも…」
「憶測ですが…」
エルフの長老
「…」「それは、魔法であったか?」
エルフA
「それは…いいえ…叫んでいましたが魔法詠唱には時間が短か過ぎます」
「ただ、剣を振り…音が鳴り…木が、なぎ倒された…かと思います」
エルフの長老
「皆で、戦ったら倒せそうか?」
エルフA
「あの男にですか…傷の一つは付けられそうですが…全滅覚悟です…」
エルフの長老
「そうか…わかった…」そのまま、エルフの長老は、沈黙した。
義孝
「おはよう」「誰にだよ!!」
「今日も、恒例の鍋でーす」食事を終えて、周りを見渡す。
「暗くて判らなかったけど…こりゃー…」東京ドーム2個分[わかりにくっ!!]の木が無かった
「水分、水分」「…」ウォーター中[切り株になった部分に水を撒く]
「それから」アイテム袋から、出発の家で切った枝を出す。
「この枝を切って、切り株に刺すっと」
「ふっふっふ~ん♪」「ふんふんふ~ん♪」全ての切り株に枝木を刺し終わった。
「もしかしたらだが、挿し木が育ってくれたらいいなー」
「もう一度」
「…」ウォーター中[切り株になった部分に水を撒く]「キャッ」
「水は、十分かな~」
「キャッ?」声が聞こえた。
「誰だ?」
エルフの娘
「何するんですか、いきなり!!」「あっ!!」「人間…」
義孝
「なにをしてたんですか?そこで」「あっ!!」「エルフ」「女子」←小声で
エルフの娘
「私は、森を見て回ってたんです。そしたら、木が倒され」
「倒された木が無くなってるのが、見えたから来たんです」
義孝
「そうですか…あなたエルフ?」
エルフの娘
「あっ、はい」「初めまして」
義孝
「あっ、こちらこそ、初めまして」
エルフの娘
「それより…倒した木は、どこへ運んだんですか!!」怒ってる
義孝
「あぁ…そこね…」「ちょっと事情がありまして…はい…」
エルフの娘
「なんで!!雲が無いのに雨が…水の塊が落ちて来るんですか!!」
義孝
「はやっ!!話題変わるの早っ!!」
「それより…ずぶ濡れですから…乾かしません?」
「それから、ゆっくりと話しましょ?」
エルフの娘
「キャーっ!!」「私を…私を脱がして…どうにかする気ね!!」
義孝
「あっちあっち」土の家を指差した
エルフの娘
「キャーっ!!」「私を…私を家に連れ込み…どうにかする気ね!!」
「って…なんでココに建物が建ってるのよぉー」
「ナニ?ナニコレ?」
義孝
「お手上げ~」お手上げポーズをした。
「建物の中に、拭くモノがあるから使って、身体を拭いてね」
「風邪をひいたら大変だし」
エルフの娘
「ぽっ」と顔を赤らめ建物へ入って行った。
義孝
「忙しいエルフの娘だな…」少し時間が経つと エルフの娘は建物から出てきた。
エルフの娘
「乾いたわ、ありがとう」
「私は、アレゼル、アレゼル・レビン」「レビンと呼んで」
義孝
「アレゼル・レビン…レビン…車か!!」
レビン
「なに?」
義孝
「いや…独り言」
「レビン…レビンは、エルフだよな?」
レビン
「そうよ」
義孝
「エルフは、気難しいと聞いたが?」
レビン
「そうね、気難しいと思うわ、私は、違うみたいだけど」
義孝
「レビンは、この森にある、エルフの里の住人か?」
レビン
「んーそうだけど…違うわ」
義孝
「どっちだよ!!」「まぁいい」
「森を見回ってたんだろ?」
レビン
「そうよ、そしたら…びしょ濡れに…ね」
義孝
「すまん…」
レビン
「そう、あれは、あなたの仕業なのね」
「乾いたから、もう、いいけど」
「それより、あの水…どこから来たのかしら?」
義孝
「あぁ…魔法の水だよ」
レビン
「魔法って…人間が?魔法?」
義孝
「人間が、魔法って変なのか?」
レビン
「たまに、人間でも魔法が使える人が、出るけど」
「煙が、モワっと出るくらいの手品みたいな魔法よ」
義孝
「そうなのか…」
レビン
「ところで、あなたの名前を聞いてないわ!!」
義孝
「俺は、義孝」
レビン
「ヨシタカ、変わった名前ね」
「あなたの魔法は…私達エルフでも使えない程のレベルね」
「魔族の上位が、使う魔法かな…」
「ちょっと、あなた魔族じゃあないでしょうね?」義孝を上から下まで見回し
「んー魔族っぽくは、無いわね」レビンは、義孝の顔に近づき目を見つめた。
「魔族の目は、赤色…」「義孝の目の色は、茶色…珍しいわね」
「…」
義孝
「キスする気か?」