小オオトカゲとオオトカゲ
国王の弟と店から出て別れ、義孝は宿屋に戻った。
義孝
「さーて…そうは言ったが、俺大丈夫かな…」
「城に侵入して…ん~バレるか…」
「城を空から見られたら、いい考えが思い浮かぶかもな…」
「空を飛ぶ魔法ってあったよな…」
「…」飛ぶ 義孝の身体が、浮き上がった。
「浮いてる?」「俺、浮いてる…」窓を開け城を見た。
「ぎゅぃぃーん」城に向かって飛んだ。
「マジか?」「気持ちいいーちょー気持ちいい」城の上空に着く
「結界とかは、無いな」「結界か…」
「結界を張って、水で結界内を満たしたら…水に弱いオオトカゲ達は、死ぬかな?」
「…」結界 結界が城を包む
「…」ウォーター強 結界内を水が満たしていく。
小オオトカゲが、数体城から出てきた。
「水の…」「槍だな…」「水の槍でいいのか?」
「…」水の槍 「数本の水の槍が、小オオトカゲに向かって飛ぶ」
槍は、小オオトカゲの身体を貫いた。
義孝
「小オオトカゲ…弾け飛んだ…」
「他は…水の中で、死んでるな…」
「砂漠のトカゲは、水で死ぬのか…サンドワームは、水に強かったのにな」
国王[オオトカゲ]
「サンドワームは、水に強かっただと」
「クソ忌々しい、ミミズめ!!」
義孝
「サンドワームの悪口は言うなよ」「気のいい奴らなんだからさ」
国王[オオトカゲ]
「ミミズは、ミミズだ!!」国王は、オオトカゲに姿を変えた。
義孝
「うわっ…トカゲなんだな…やっぱり」
オオトカゲ
「旅人風情が…」「なっ!!なぜ、おまえは、空中に浮かんでる!!」
「この世に、数人しか空を飛べないのに!!」
義孝
「んーなんか、飛べちゃったのよ…俺も、ビックリさー」
「まぁいい、おまえら、人を喰ってるでしょ?」
オオトカゲ
「人は、我らに喰われる生き物だからな」
「おまえも、喰ってワシの糧にしてやろう」
義孝
「そういえば、オオトカゲ、おまえ水に耐性があるの?」
オオトカゲ
「バカにしおって…おまえが持って来たサンドワームの皮を喰ったからな」
「ワシは、全ての耐性が、通常の数十倍になって、水など弱くないわー」
義孝
「へぇ…ヤバいじゃん…俺…」
「…」見る 「水耐性強化中・雷には弱い」
「あっ…弱点見っけ」
オオトカゲ
「今のワシには、弱点などないわー」雷には…弱いけど…と思った瞬間
義孝
「…」雷[強] 「バリバリバリ!!ドカーン!!」と闇夜に轟音が響き渡った。
オオトカゲ
「雷…だと…」オオトカゲの身体は、雷に撃たれ姿形も残さず消し飛んだ
義孝
「ヤバっ…雷[中…][小]でも良かったかも…
「もしかして…クィーンサンドワームより、弱かったのか?」
「水を消して…結界を消して…退散っと」
「さ~て寝よ」
夜が明ける前
「どかどかどか」っと、足音がして、国王の弟が部屋に飛び込んできた
国王の弟
「義孝…いや…義孝殿!!」
義孝
「まだ、朝じゃいないぞ!!」「眠いんだよ!!」
国王の弟
「…」「起こして悪かった…」
「朝、起きてからで良い、登城してくれ」
義孝
「あぁ…わかった、おやすみ」
国王の弟
「…」「必ず来いよ」と言い残し立ち去った。