夢か幻か白日夢?
俺は義孝59歳、まぁまぁ手先が器用で
料理に車の修理、家の補修や、その他諸々大体の事は、
自分でできる男、まぁ今のネット時代
そんな情報が溢れているから、見よう見真似で
覚えただけなんだけどね
釣りが大好きで、暇があれば釣りに出かけていた。
そんな日常のある日の事
『ざばっ!!』
「うわっ!!」義孝は気が付いた
「ここは?見慣れた風景…釣りをしていた場所…だよな」
スマホを探して スイッチを入れ日時を確認
○○○○年〇月〇日 AM6:00
「元の世界に戻った?ロッドも握ってるし、持ち物もそのまま
俺…夢でも見てたのか?釣りの最中に…」周りを見渡す.
「確かに近くに居た釣り人達も居る他のアングラーも居るし、
こちらをチラ見しても、驚きもしてない…」
たぶん…「うわっ」と叫んだであろう俺に、なにかあったのかと視線を向けたんだろう
「夢?」
「そりゃー妄想好きだけどさ…」
「たまに、ココ来た事あるんじゃね的な事は、あったけどさ…」
「なんか、釣る気になんないから帰ろう」
ザバザバと歩いて、海から上がる砂浜を歩きながら
「海の中とサーフの砂の上を歩く疲労感は」
「やっぱり、俺は、おっさんだよな~」
駐車した車まで歩き、鍵を開け、車の窓に映る自分を見て
「あぁ、やっぱり、俺は、おっさんだ!!」と笑いが出る
車を走らせながら、
「あんな鮮明な、夢ってあるんだなー」
「あぁ、そういえば 子供の頃から、夢なのか現実なのか、判らない事を体験したっけ」
義孝は、子供の頃の記憶を思い出す。
「なんの集まりか、忘れたけど」
「子供会か、なにかの集まりだったか忘れたけど…」
「夜の道を同じ班の子達と歩いてた時だったな~」
「子供が多い世代で 一つの班だけで40人くらいの子供が…多かったな」
「地区の子供達100人くらいで…歩いてて」
「確か…川に掛かる橋を渡ろうとした時だったか」
「辺りの音や話声が遠くなって…聞こえなくなって」
「街灯があるのに真っ暗になって…」
「そうだ 誰も居なくなって…」子供の頃の記憶が蘇る
「あれっ?…いやいや…」
「さっき見た夢…白日夢?その場所に…俺は…居た」
「いやいやいや…」
「俺…同じ場所に行った白日夢を幾度か見てる…よな」
「いやいや…偶然だよね」
「うん…やっぱ、おっさんだ!!」ルームミラーに映る自分を確認した。
「はぁ…俺、疲れてるのかもな」自宅に到着し車のドアを開けて家の中に入る
「はぁ…なんか疲れたし風呂に入って寝よう」風呂にお湯を入れて、お風呂に浸かった。
「やっぱ、お風呂は、気持ちいいなぁ~」
「異世界では、お風呂がなかったし」
「お風呂を、作るにも苦労したもんな~」
「結局は、魔法で、簡単に作れたんだけどなー」「はははっ」
「ん?」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ」
「ちょっと待て!!」
「いやいやいや…」
「やっぱ…夢幻白日夢でなくて」
「現実ぅぅぅぅー?」
「いやいや…」
「記憶が、ごちゃごちゃになってるだけだよな?」鏡を見て自分の姿を確認した。
「やっぱり おっさんだし」鏡に映るのは、やっぱり、おっさんだった。
「とにかく、疲れてるし少し寝よ」
お風呂から出て、ベットに横になると直ぐに、深い眠りについた。
以前、数十年前ね…たま~に小説を読んでた自分が、今…小説を書いてるなんて…ね
うわぁ~です。