違和感の少ない転生乳幼児チート描写のすすめ ~読者が不自然に感じてしまう子供描写まとめ~
乳幼児から転生する主人公のお話で、その描写は乳幼児っぽくなさすぎて違和感があるな…と感じたものをまとめました。
これから乳幼児を主人公にしたお話を書く方の、何らかの手助けになれば幸いです。
(3/3 新たに情報をお寄せくださったので1歳の部分に追加しました)
乳幼児ががんばる話大好き民の皆さまこんにちは、はじめまして!
同族の十月十日と申します。
ちっちゃい子が頑張る姿は、三次元でも二次元でも変わらず尊いですよね。
それはとっても優しい世界!
ほっこりしますよね。
のんびり堪能したいですよね。
私も毎日応援しながら読んでいます。
がんばれー!(読みながら)
がんばれー!(愛でながら)
がんば……ん?(違和感)
待って???
乳幼児、そんなことしなくない?
その優しい世界を堪能していたのに、ふと現れる乳幼児らしからぬ描写で現実に戻されてしまうことが多々あり。
それが常々残念でなりません。
異世界転生系小説なら乳幼児の体も異世界属性がついているだろうから、多少の不自然はその世界特有のものとして納得しながら読む、というのがベストなのはわかっているんです。
でもあまりにも現実の乳幼児との乖離が激しいと、
「きっと筆者は乳幼児との接触経験値がまだ少ないんだろうな…」
といったような余計な詮索が心をよぎってしまい、小説世界観への没入度数が下がってしまう。
それが素敵な小説であればあるほど、本当にもったいない!
(個人の感想です)
そんなもったいない描写を少なくする手助けが少しでもできたらなと思い、僭越ながら乳幼児関連の小説内描写で、個人的に「ん?」とひっかかりを覚えた部分をピックアップしてまとめてみました。
これから異世界転生チート乳幼児小説を書く方で、できるだけ現実との剥離が少ない子供の描写を望んでいる誰かの手助けになれば幸いです。
以下
・(個人的に違和感を覚えた描写)
→(現実の一般的な幼児)
で表記しますね。
◆0歳
・生まれた直後にすぐ見知らぬ景色やパパママの顔が見える
→生まれてすぐの赤ちゃんはまだ目が見えてないです。
・生まれた直後に笑う
→親の笑顔を見て笑うことを覚えるので、まだ笑えません。
・寝返りをする
→そんな筋力がありません。
・しゃべる
→まだしゃべれません。
・歯が生えている
→まだ生えていません。
◆半年
・自立歩行で歩く
→まだ歩けません。
・しゃべる
→まだしゃべれません。
喋れたとしても喃語。
◆1歳
・ミルクしか飲んでいない
→生後半年で離乳食が始まりますので、まだミルクだけというのは不自然です。
チート幼児ならなおさら違和感があります。
・満1歳で敦盛を謡う
→さすがに早すぎます。
まだ喃語か早くて2語文(あし、いたい等)の時期です。
◆3歳
・「~でしゅ」「しゅごい」など、さしすせそがちゃんと言えていない
→3歳ならもう言えます。チート幼児ならなおさら。
この描写はギリギリ2歳までかな、と個人的に思います。
「おかたづけ」を「おたかづけ」というなど、言い間違い系は5歳くらいまで大丈夫。
◆4歳
・香辛料の味付けを好んで食べる
→舌が敏感なので、ピリ辛や炭酸、濃い味付けはまだ大量には食べられません。
お酒のおつまみ系やがっつりステーキの食事は主食にしていると違和感倍増です。
◆5歳
・大人にずっと抱っこされている
→眠い時以外は違和感。2~3歳くらいから子供側が抱っこより歩く方を好みます。
というかこの頃は体重も20キロ前後なので重くて抱いていられない。
親が体力ありありの冒険者とかならOKな気がします。
貴族とかなら無しかなー。
そういえば2歳の違和感小説にはまだ遭遇してないな。
他にもあれば随時追加していきますねー。
育児経験者としての個人の感想です。
他にもありましたらご意見およせくださるとまとめます!