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雨の街  作者: _Se4
1/1

プロローグ.

学校を出た。藍色の空が広がっていた。

「もうすぐ降るかもなぁ…」

ボソリと呟いた。

「かもね。」

と素っ気なく返される。

並んで歩いていた。一定のリズムが刻まれる。何も話さないまま。


ぽと


雫が落ちる音がした。

空を見た。


ばしゃ


「あ…」

水たまりがあることに今気がついた。裾はもう濡れていた。

クスッ…

笑う声が聞こえた。

「気をつけなよ」

「うるせーなぁ」

あはは、と笑う君の顔はとても綺麗だった。

水たまりを眺めた。斑点が1つ、2つと増えていく。ここでようやく顔に冷たい感覚が走っていることに気がついた。

と間もなく雨が降り出した。


「濡れちゃうね。」

「いいんじゃない。」

「いっそ遊んでみよっか。」

「いいね。」


こんなに自然に話したのは何日ぶりだろうか。楽しい。

君が走っていく。

僕も負けじと追いかける。


雨は激しくなってきた。

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