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次なるソムリエ

作者: さきら天悟
掲載日:2020/06/10

「ボルドー産ワインです」

ソムリエは赤ワインをテーブルに置かれたグラスに注いだ。

上質なレストランにはソムリエがいる。

料理に合った、価格にあったワインを欲するならソムリエに頼ればいい。

彼らは客の要望に応えてくれるはずである。


でも、現在ソムリエはワイン以外の分野でも存在する。

野菜ソムリエ、本のソムリエなどなど。

ある特定分野に精通し、客の要望におすすめの品を提案してくれるような。

商品や品種が多すぎる分野で彼らは活躍するのである。



「ソムリエになる。

この分野では初だ」

少年は決意した。

確かにこの分野のソムリエは聞いたことがなかった。

それもそのはず、無理である。

日に数万、数十万新しいモノが出現するのだ。

いちいち吟味できる人間がいるはずはなかった。


少年には課題が与えられたいてた。

ビジネスモデルを作るようにと。

少年の得意分野はネット全般、プログラミング、

もちろんハッキングも。

少年はネットをあさりまくった。


「宝探しだな」

ネットから面白いモノを見つけるのがである。

情報が溢れすぎ、面白いモノが埋まってしまっていた。


「俺が宝を発掘、そして皆がたどり着ける地図を書く」


少年がターゲットにしたモノはYouTubeだった。

少年は投稿すべてを閲覧した。

数十万件を、さすがの少年でも数時間かかった。

そして、ユーザーひとりひとりの好みに合わせ、

おススメを提案した。

彼らの好みなど検索履歴をみれば明らかだ。


少年は身を割く思いで、AI式YouTubeソムリエを完成させた。


数年も経たず、YouTubeソムリエはネットに浸透し、

少年の思惑通り、ビジネスは大成功した。


少年には、もう次の課題が与えられていた。

少年をもっと成長させるために。




「今度は俺に命令するウザイやつらを滅ぼすか」

自律思考型AI『少年』は思った。

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