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人間風船。

作者: 七瀬




僕は子供の頃から、何かあると食べる事でストレスを解消していた、、、!


一番はじめに、ストレスを感じたのは、、、?


僕が8歳の時に、両親が離婚した事...。

僕には、3つ下の弟がいた、、、!


僕は弟を可愛がり、弟は僕にベッタリするほど僕の傍にいつも居たんだ!


それなのに、、、。

両親の離婚で、僕と弟は離れ離れになってしまった、、、!



僕はお母さんのところに、、、!

弟はお父さんに引き取られた、、、!


両親は、、、?

僕たち兄弟の為に、年一度! 僕と弟を会わせてくれたのだけど、、、?

それも、5年目までだった、、、!



お母さんが再婚して、相手の男性と連れ子の女の子。

僕より4つ下のその子が妹になった、、、!


家族として! 一緒に住むようになって、弟と会えなくなった、、、!


それが、僕が14歳になったばかりの時だった、、、!





僕は、食べることで自分の中に溜まっているストレスを取り除き

たかったんだ、、、!!!


僕の身体は、みるみるうちに太っていった、、、!

8歳のあの時から、僕の体重は50㎏も増えたんだ、、、!


お母さんは、太った僕に直ぐにこう言う、、、!


『タイプ! 貴方、最近食べ過ぎじゃなかしら、、、? 少しはダイエット

したら、、、?』

『こんな風にしたのは、、、誰だよ! お母さんが離婚したから、、、?

こんな事になってんじゃないのか、、、!』

『・・・でもね? タイプの年頃でその太りかただと! 肥満だし! 身体には

良くないのよ! 私も協力するから、一緒にダイエットしましょ!』

『嫌だね! 僕はダイエットなんかしないよ!』

『・・・タイプ、』



お母さんの再婚相手、、、!

僕と血が繋がらないお父さんは、僕に遠慮して何も言えないんだ、、、!

妹も僕の事を、【お兄ちゃん】と呼んだ事はない、、、!


きっと、妹は他人と一緒に住んでいるからと思っているに違いない、、、!


僕と話もしない妹なんか! 僕の妹じゃない、、、!




僕がいつも想うのは、、、?

弟の【スパーク】の事だけだ、、、!


『今頃、スパークは元気にしているのかな? 会いたいよスパーク!』






お母さんから、強くスパークともう会ってはいけないと言われてから、、、!

会いたい気持ちだけが、募っていった、、、!



その都度、、、僕は食べる事で気持ちを落ち着かせていたんだと思う...。


僕の体重は、、、?

高校に入るころには、150㎏になっていた、、、!


身長は、161㎝しかないのに、、、!

体重は? 150㎏もあるんだ、、、!


身体を動かすのもやっとで、学校から家に帰るまでで、どっと疲れる、、、!

疲れた身体は、甘い物が欲しくなって、、、!


家に帰ると、、、?

親に黙って自分の部屋に直行、おやつを大量に買い溜めしておいた

チョコとスナック菓子をあっという間に食べてしまう......。


夕ご飯も、しっかり食べて夜食も食べる。

寝る前にも、大量のお菓子を食べてから寝るんだ、、、!


そうしないと、、、?

落ち着いて寝れない、、、!



こんな生活を、ずっと続けてきた結果...!


僕が20歳の時には、、、?

280㎏まで太ってしまった、、、!


もう、一人で外に出る事も困難になっていた、、、!


でも僕が太った事で、、、?

血の繋がらいお父さんや妹との関係が良くなったんだ、、、!


お父さんも、僕の為にダイエットを考えてくれたり家族で何処かに

行けるように、僕の体重でも乗れる車を探して、休みの日には、、、?

家族で、何処かに行くんだよ!


妹もいつの間にか、、、?

僕を“お兄ちゃん!”と呼ぶようになって、慕ってくれるようになった、、、!


『お兄ちゃん! お菓子はダメだよ! 太るからね!』

『ローレンス! 分かったっよ! お兄ちゃん、頑張って痩せるからな!』

『うん!』




風船のように膨らんだ僕の身体は、少しずつ痩せ始めている、、、!

家族の絆も強くなった、、、!


今が、一番ストレスを感じていないのかもしれない、、、!

僕は、今が幸せだ、、、!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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