委員長のターン
今朝も俺は有紀に悩まされている。
全く、何故俺なんかに近づいてくるのか。
「おーい!聞いてるの?」
「いや、聞いてない。」
「なんで!?」
聞く気が無いだけだよ。
「あ、瑞希くーん!」
はい、出ました。
「せ、先輩。おはようございます。」
「うん、おはよう瑞希君。一緒に行かない?」
行かない。と言いたいが奴らの目があるからな。
また瑞希か。
ハーレムかあの野郎。
やっぱり殺s最後のヤツは相変わらずだ。
「い、良いですよ。行きましょう。」
「本当!よかった〜。昨日の事から断られちゃうかと思った。」
断ろうと思ってました。
「いえいえ、もう気にしてませんから。」
嘘ですめちゃくちゃ気にしてます!
「もう!2人の世界に入らないでよ!私も居るんだからね!」
「あぁ、はいはい。ごめんよ。」
「なんか適当〜」
有紀は俺をジト目で見てくるが俺はスルーする。
校門に着くとやはりと言うか。男共から俺を凄い目で見てくる。気まずいです。
「あ、私こっちに用があるからこれで。」
「分かりました先輩。」
「行ってらっしゃ〜い!」
「またね〜」
「瑞希と2人きり〜♪」
うわ、歌い出したよ。
「俺もこっちだからじゃあな。」
「えぇー!せっかく2人きりになったのに。」
知らんがな。
「クラスが違うんだ、仕方ないよ。じゃあな。」
「うん、また後でね。」
ガラッ
「あ、瑞希君おはよう。」
久しぶりの委員長だな。
「おはよう委員長。」
俺はそそくさと席に着き本を読む。
ラノベは常備しているぜ。
「瑞希君は何を読んでるの?」
何故か委員長が話しかけてきた。
「え、いや。ラノベを。」
「ふーん。どんなの読んでるの?見せて?」
「あぁ、お好きにどうぞ。」
「へぇ〜。ラノベなんえ初めて読んだけどなかなか面白いじゃない。」
そうだろうそうだろう?ラノベは面白いのさ。
「まぁ、俺もそのラノベはかなりハマってるからな。」
「貴方こういうの好きなの?」
「あぁ、当たり前だろう。ラノベを嫌ってる奴は人生損してるとすら思うね。」
「ふーん。そこまで言うんだ。他にも持ってるの?」
「あぁ、まぁ色々あるけど。」
「今度貸してよ。私も読んでみたいし。」
こ、これは!
「そうか!興味もってくれたか!是非貸してやるよ!」
「う、うんありがとう。」
ちょっと引かれたみたいだ。
そういやこいつ出てないなと思った