俺は由奈ちゃん一筋だ!
放課後、俺は今屋上へと向かっていた。
2人のお供を引き連れてーーーー
「なんでお前らが来るんだよ!!!!」
「別に!一緒に帰ろうと思ってただけだから!」
一人で帰れや。
「先輩、居たら何かまずい事でもあるんですか?」
ねぇけど来るなや。
「だーっ!もういいよ。来ればいいさ。但し屋上には入ってくるな!ドアの前で待機!」
「それでいいよ!」
「仕方ないですね。」
何か仕方ないだまったく…
っと、そろそろ付くな。丁重に断らなくては。
ガチャ
「あ、先輩。先に来ていたんですね。」
「瑞希君…来てくれたんだね。」
まぁ、そりゃ俺が呼び出しましたから。
「その、先輩には悪いんですけど俺は付き合う気は無いんですよね…」
「うん、多分そうなんじゃないかと思ってたよ…」
「あの、先輩はなんで俺が好きなんですか?」
告白されたら大体のやつらは絶対聞くだろ。
「えっとね、多分覚えてないと思うんだけど。瑞希君さ。何時も何かに夢中なってるじゃない?その、私はね、内気な性格だからか何時も遠慮がちで自分のやりたいように何時も出来なかったの。」
「まぁ、今日だけで大体性格とかわかりましたけどね。」
「うん、それでね。瑞希君を偶然見てたんだ。楽しそうにしてて、私は多分その時嫉妬してたんだと思う。私の家はすごく厳しいし。かなり強制させられてきたから。」
楽しそうにしてた理由が由奈ちゃんの可愛さだと知ったらどうなるんですかね?
「でも、俺以外の奴等も楽しそうにしてたと思うんですけど。」
俺が楽しそうに見えるならほかの奴らは倍は楽しそうにしてるだろう。
「でも、私はね?瑞希君が楽しそうにしてたのは自分のしたい事をして楽しんでるように見えたんだ。」
そこら中に溢れてると思うよそんな人。
「ぞ、そうですか。」
「いつも通り瑞希君を見ていたらね。私の視線に気が付いてこっちに来てね。話しかけて来てくれたんだ。」
あぁ、あの時か。ボッチの俺は人と話す事が少ないから覚えている。
「その時私は皮肉を言ったんだ羨ましいねって…」
あれ皮肉だったんだ。
まぁ、あの後訳が分からないかったおれは何が羨ましいのか聞き色々言ってやったんだよな。
「それで、瑞希君が言ってくれたんだ。「自分の人生なんだから親には反抗するのが当然だと思うんですけど。」って、確かにそうだと思ったよ。それで、私は初めて親に反抗したの。」
私の人生何だから勝手なレールを引かないで!と
「それから両親が私を傷つけたって謝ってくれたんだ。」
「そ、そうだったんすか。」
そんな事まで発展してたのかぁ!
「それからかな、私は瑞希君が気になり始めたのは。いつの間にか好きになってたんだ。」
なんか俺が人生を変えてあげたみたいな事になってる!?
「そうですか。でも、すいません。俺は先輩とは…」
「もしかして好きな人がいるの?」
「はい。」
「ッ…だ、誰なのかな?もしかしていつも一緒にいる2人のどちらか?」
「いえ、由奈ちゃんです。」
「由奈ちゃん?それって…」
「この子です」
俺は携帯を取り出し先輩の目の前へ突き出す。
「え、この子?」
「はい、俺はこの子を愛してます!世界一!」
フッ…引いただろ?これが俺さ。
「えっ、それはつまり。私にもチャンスがあるわけね。」
は?何言ってんだこの人は?
「別に好きな人がいるなら諦めてたけど。現実じゃないなら私にもチャンスがあるよね!」
ちょっとまてや。何でそうなるの?
「い、いや先輩俺は。」
「私、諦めないから!」
バビューン!!!
えぇぇぇぇぇぇぇ!諦めてよ!!!
「嘘、だろ…」
「瑞希〜?何か先輩言っちゃったけどちゃんと断ったの?」
「先輩、どうなったんですか?」
「こ、断ったけど諦めないって言われた。」
「え〜?ちゃんと拒絶したの?」
「拒絶って…そこまでは…」
「また先輩を巡るライバルが…」
「は?いやいやいやなんだよそれ。」
ワケガワカラナイヨ
「とにかくちゃんともう一度断ってきなさーい!」
「先輩は女たらしですね。死ねばいいです。」
何でだァァァァァ!?
死ねばいい。