重症
ネタなんて無いんやで…
放課後俺達二次元追究部は部室に集まっていた。
「第1回俺、私の推しキャラはこいつだ会議を行う。」
「「「「おぉー!」」」」
うむ、いい返事だ。苦しゅうないぞ!
主人公は物凄く調子に乗っていた。
「はい!先ずは俺から!俺のイチオシは由奈ちゃんです!」
「「「「知ってる。」」」」
「ではこれから彼女の魅力を教えましょう」
この時彼女達は物凄く嫌な予感をしていた。
このまま言わせたらめんどくさい事になるのではないかと。
その予感は当たっていた。
「俺が彼女を推す理由としては先ず性格ですね。
周りの人達を笑顔にしてくれる。誰であっても笑顔を振り撒く。天然な所もポイント高いねそういう所が…………」
この話はなんと1時間も続いた。どれ程彼女に対して惚れ込んでいるのか愛を喋り続けていたせいでもしかしたら私達は彼女に敵わないのではないかと思い始めていた。
「まぁ、そんな所が僕の彼女が推しな理由ですね。」
「「「「…」」」」
もう誰も話そうとはしなかった。否、話せなかった…
あの語りの後に私達の推しキャラの話をしても内容が霞んでしか見えないだろう。急に恥ずかしくなってきたのだ。
「あ、あの…」
そんな沈黙を断ち切ったのは先生だった。
「私そろそろ会議が〜…」
「え、あ…俺が話しすぎましたね。」
あぁ、そうだな。話しすぎだお前はと…
部活の空気は重すぎた…
こんな場所にいたたまれないのか理沙はとにかく帰りたかった。
「もうそろそろ時間だから帰りましょ!」
「え?」
「そうですね。」
「そうだよね!」
女性陣が全員帰りたそうにしている。
「そ、そうだな。」
瑞希も流石に全員が帰りたいなら仕方ないと諦めた。
「じゃあ今日はこれでお開きとします。」
1回目の会議で分かった事は瑞希の由奈ちゃんへの愛のみだった。
この部活すぐ潰れそう




