二次元>>>>>>三次元
昔の主人公ガラスのハート!
いつからだったか…俺が二次元にしか興味が無くなったのは。
「好きです!付き合って下さい!」
俺は声を振り絞って叫んだ…
言った!言ったぞ!
「は?気持ち悪っ。ちょっと気を使って喋りかけてあげただけで勘違いしちゃってさぁ。」
えっ…
「あんたと付き合うとか有り得ないからね?」
彼女は心底嫌そうな顔をして断ってきた。
「……そうですか。わざわざ呼び出してすいませんでした…」
「もう話しかけないからそっちも話しかけないでね〜。」
「…うっ…うぅっ…」
こうして俺の初恋は儚く散り…
この告白からトラウマを受けた俺は思い通りにいく二次元の世界にどハマりした。
「やっぱ由奈ちゃ可愛いなぁ!三次元にゃこんないい子いないよ!やっぱ二次元だよなぁ!」
気づけば俺は三次元の女に微塵も興味が無くなっていた。
ピリリリリリリリリ!
「んぁ?」
「やっべぇ!もうこんな時間かよ!急がねぇと!」
俺の名前は佐藤 瑞希オタクでボッチな高校生だ。
それとは裏腹に二次元に数多の嫁をもつ男でもある!
俺は二次元に嫁を持つことに誇りを持ってる!
「やっべぇ遅刻すんぞこれ!母さん!飯いらないから!」
「瑞希〜?有紀ちゃん来てるわよ〜?」
「はぁ?有紀ぃ?知らねぇよ先に行ってもらえ!」
今の俺にそんな奴の事を気にする暇はない!
「あんたまた?せっかく来てもらってるんだから一緒に行きなさいよ〜」
「知らんな。俺は一人で行く!三次元の女は信用ならんからな。媚でも売ってんのかあいつ?クラスのネタにされるのがオチだぜ!」
俺はあの日学んだんだ。あんな事になるなら人を好きにならない方がいいと。
「はぁ…これは重症ね…」
母さんの呆れた声が聞こえるが俺は知らん!
「瑞希!」
「げっ!有紀!何入って来てんだよ!」
俺が文句を言っていると有紀が部屋に入ってきた
「早く行こうよ!遅刻しちゃうよ!」
「俺は飯を食べるんだ!お前は先に行け!」
「さっきはご飯いらないって言ってなかった?」
ジト目で睨んでくるが俺は知らん。それにこいつと登校するとろくな事が無い。此奴は学校でも指折りの美人だからな。嫉妬の嵐で俺に被害が及ぶ…何とか回避せねば…
「うるせぇ、急に腹減り出したんだよ。」
「ダメでーす。今すぐ行きまーす!」
と言い俺の腕を掴み玄関まで連れて行かれた
「ちょ、おま、離せぇぇぇ!」
「ほら!遅刻するわよ!行ってきなさい!」
くっ…俺の平穏が…
「えへへ、久しぶりに瑞希と登校するね!」
お前は楽しそうで良いですねぇ!俺は周りの目がヤバすぎて冷や汗物ですがね!
「あぁそうかよ。」
クソッなんであんな奴が!
なんで瑞希なんかに…
あいつ誰だよ有紀さんとあんな距離で…
野郎…ころsおっとヤバイやつが一人。
だから嫌だったんだ此奴との登校は…
「あークソ!くっつくな!」
「え〜、いいじゃんべつにー」
クソー!俺はお前が嫌いだー!!!