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俺の嫁は奴隷だけど何か?  作者: chionauth
第2章 交流
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交渉①

 王城 謁見の間

 謁見ということもあり国の重鎮が勢揃いしているこの部屋。

 何で俺はこんなところにいるんだ!?

「アリエステよ、よく来てくれた。

 して、グレイス・ミュードラントよ、其方はなぜここにおるのだ?

 今回はアリエステの謁見というように聞いているのだが?」

 それはこっちが聞きたいよ!

 アリエステに連れてこられて来てみたものの、自分が何でここにいるのか理解が追いつかないグレイスは心の中でそう叫んだ。

「は、私はこちらの王国守護騎士様に連れられ参上した次第でございます。

 詳しい理由は聞かされておりません。

 ですので、詳しい理由を私からは説明することができません」

 その言葉に、周りに控えている重鎮達の顔に厭忌(えんき)の色が浮かんだ。

「成程、其方はこの場に連れてこられただけで、その理由はアリエステにしか分からぬと、そういう事だな?」

 国王は特に気にした様子も無く、状況整理をする。

「はい。その通りで御座います。

 ですので、理由は王国守護騎士様から説明されるものと思われます」

「左様か、ならばグレイス・ミュードラントを連れてきたアリエステ王国守護騎士に説明をしてもらおう」

 そう言うと、その場にいた全員がアリエステに注目し、アリエステが口を開くのを待った。

「はい、私は本日の招集命令が届く前にグレイス・ミュードラントと共に帝王スライム討伐の場におりました。

 その場で、そちらに居られるブレイ騎士団長殿が今回の出来事を報告した場合、我々が王城へと招集される可能性があると聞いたので、勝手ながら連れて参った次第でございます」

 ほお、流石は王国守護騎士といったところか。一連の流れに一切の無駄がない。

 グレイスがアリエステの様子に感心していると、アリエステに向いていた視線が自分の方に向いたことに気付き体を強張らせた。

「理由は理解できた。

 だが、気になる点がもう一つある」

 国王はグレイスの後ろに控えている三人(••)に目を向けた。

「グレイスよ、其方の後ろに控えておる者たちは何者じゃ?」

「は、この二人は私目の奴隷で御座います」

 グレイスの発した言葉によって謁見の間の空気が凍りついた。

お待たせいたしました。

最後まで読んでいただき誠にありがとう御座います。

今回初登場(?)のアリエステ国王ですが、初めはもう少し砕けた感じの人にしたかったのですが、それでは国王としての威厳が感じられないということで作中のような感じになりました。


こんな感じで何話に一度程度の頻度で裏話を書いていこうと思っておりますので、楽しみにしていただければと思います。


それでは長くなりましたが、次回「交渉②」でお会いしましょう!

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